2019年4月13日土曜日

映画「ちいさな独裁者」・シネマテークたかさき




 1945年4月敗色濃厚なドイツでは軍規違反、脱走などが相次いでいた。命からがら脱走していたヘロルトは偶然、道ばたに捨てられていた車輌の中で大尉の軍服を発見、服を着て、ヒトラーからの秘密任務をでっち上げ、言葉巧みな嘘で、次々出逢った兵士を服従させ「ヘロルト親衛隊」をつくっていく。
 名も無き若き脱走兵が瞬く間にヒトラーをも想起させる「独裁者」になっていく姿を描く。
軍服が象徴する権力の魔力に魅了される者、ただ傍観する者、抗議の自殺をする者、人間の醜さ、愚かさ、弱さを容赦なく描く映像に息をのむ。
これが、実話というから驚きだ。
 しかし、考えてみれば、「虎の威を借りたちいさな独裁者」は、われわれの身の回りにもいるではないか。
 《シネマテークたかさきで4月26日まで上映》
 

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