2019年4月21日日曜日

上野の森美術館・「朴正文&生徒作品選抜展」へ

朴先生には丁寧な説明をいただいた。
金剛仙女と統一の舞
養子として買われていく娘の叫び「オンマー」
チョゴリを引き裂かれた少女
丁寧に説明をしてくれた娘さん
気持ちのこもったサインにも恐縮です。

 上野の森美術館での「朴正文&生徒作品選抜展」を知らせてくれた李和雨群馬朝鮮総連委員長は、只今、訪朝中。なので個人的に万を持して今日会場に行った。知る人は誰もいないが、柔らかい雰囲気が会場を包む。
入り口からまもなくの位置に展示された「オンマー」、「チョゴリ」の説明書きを読み、改めて作品をみると、心の中で泣いてしまった。
 複雑な歴史、政治、経済状況のなかで、子どもを育てられない家族の中には、子どもを養子として売買した人もいた。その子の叫びを描いた「オンマー」、今、彼ら彼女らは幸せに生きているだろうか。
 白いチョゴリが無残にも切り裂かれ、にじむ血を素手で押えながら見据える目は、何を訴えているのか。
 慰安婦を描く「踏みにじられた鳳仙花」も見る者を圧倒する。
 他にも歴史を見事に照射する作品や、優雅な舞いの絵などが展示されている。
永久平和への願いを込めた力強い作品展と感じた。
 朴正文先生は前橋生まれの在日2世で、群馬にも親戚は何人もいる。
一度見ただけでは、残像しか残らないので、本を買いサインをお願いすると、これも丁寧に書いていただいた。
家宝ものだ。
 展示会は24日(水)まで、是非、多くの人に見て頂き、友好親善は歴史を共有すること、それは決して難しいことではないことを感じて欲しい。
 せっかくの東京なので、その足で国立博物館での「東寺・空海と仏像曼荼羅」を見る。
 上野公園は外国人も多く、中国語でのアナウンスを聞いたとき、北京公園にでもいるような気になってしまった。
 その後、新大久保まで行き、コリアンタウンで冷えたビールで韓国料理とくれば、有意義な一日という他ない。
 みんな同じ地球人なんよ。

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