2010年1月25日月曜日

「白鳥の湖」を見ながら思う現実


烏川の角渕側の一角に今、白鳥が飛来している。時間のことを気にせず、その動きを観ていると何ともほほえましい。軽々と国境を越え北へ南へ生存をかけた旅をしている彼らは自由でうらやましい。彼らは彼らで大変なんだろうが。

白鳥の美しさに比べ、最近の政治状況は目に余る惨状と言ったほうがいい。小沢問題は深刻になりつつある。民主党自体対応不能に落ちいっているようだ。彼自身、自民党田中派が出身母体なのでその資金集めに関しては、骨の髄までしみこんでいる。彼は、これまでの経歴を知れば明らかなように「非情な壊し屋」だ。その小沢頼りになってしまった民主党が問題なのだ。彼に真髄入れ込んでいる「小沢紅衛兵」たちの姿は滑稽としか言いようがない。
 対する自民党、これまた時代錯誤の方針を出してきた。「小さな政府論」を今さら引っ込めても遅い、またなにを勘違いしているのか保守色を全面に出し「憲法9条改正」を露骨に主張するらしい。違うでしょう。戦前のような「おくにがら」を基軸にした狭い同質価値観共同幻想社会の強制なんてごめんだ。
 今は、新自由主義政策でおのずとグローバル化されてゆく社会で起きているさまざまな矛盾に対し、保守色を強め国民の求心力を保持していこうということがそもそも無理なことに気づかなければならない時。保守的精神論では解決できない。
 二大政党論を言うなら、新自由主義政党か社民主義政党か程度の違いがなければ国民にとり、選択の余地はない。私はこれまでも小選挙区制度に反対してきたが、毎回政党の実力以上の議席の取り合いでは国民の生活はたまったものではない。
 そう遠くない先に、新自由主義か社民主義か、新保守主義かリベラル主義かを基軸にすえた政党再編をおこなうためにも現状の正しい認識が求められている。怒りつつもあきらめないで。

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