2010年2月9日火曜日

ドキュメンタリー映画「弁護士・布施辰治」制作趣意書

友人の李和雨さんの事務所に立ち寄ったとき、映画の制作趣意書をいただいた。
「生きべくんば民衆とともに、死すべくんば民衆のために」を副題にした「生誕130年韓国併合100年企画」だ。
もちろん布施辰治という名前くらいは知っていたが、その詳しい人となりは知らなかった。
1880年宮城県石巻市生まれの布施は弁護士となり、弾圧と闘う弁護士としてその生き方を終生貫いてゆく。1920年3月1日、朝鮮独立宣言書が発表され、大運動が起きた(万歳事件)。それに対する弾圧は激しくなり、布施はその弁護を引き受けつつ、朝鮮に渡り各地で痛烈な政府批判を展開する。23年の関東大震災下における朝鮮人虐殺の真相究明の闘い、借家人同盟結成への尽力、石巻小作争議や岩手県北上山地の入会権紛争の調停も行った。
戦後は三鷹事件の弁護団長を務め、松川事件、メーデー事件の弁護にも関与していく。
虐げられる者、弱者の側に身を置き、人間の権利と尊厳を守るために闘い続けた姿が浮かんでくる。
 その流れは角田儀平治弁護士から角田義一弁護士へとつながれていく。
 先日、角田事務所に行ったとき、「映画の撮影で東京に行ったので留守」と事務員さんから聞いたが、この制作趣意書を読んで話がつながった。
 総制作費は5200万円、出資者、協賛者を求めている。監督は池田博穂氏、主演は赤塚真人氏。

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