2010年2月19日金曜日

映画「犬と猫と人間と」

 一人の猫好きのおばあさんの「不幸な犬猫を減らしたい」いう思いから生まれた映画。その人の名は稲葉恵子、ドキュメンタリー映画「あしがらさん」で路上生活者に寄り添った飯田基晴監督を見込んでの撮影依頼だった。動物愛護と言葉で言っても、現実は甘いものではない。殺処分される犬、猫の数は年間30万頭以上。その現実を知ることからはじめなければ、と持てる資産を、「とりあえずは命を救うことではなく、現実を映画で多くの人々に知らせる」ことに使用した稲葉さん。
人間が抱えるエゴと愛の狭間で多くの犬や猫が飼われ、そして捨てられている。捨てられた命を懸命に救おうとする人たちの存在。捨てる人たちも犬が嫌いな訳じゃない。動物の殺処分を担う人たちも動物に対する愛情がいっぱいある。映像は「かわいそう」という感情を乗り越える、ささやかな希望を観る人に与えてくれる。
 シネマテーク高崎で2月26日まで上映、「童貞放浪記」は本日で終了、結構、楽しめました。「戦場でワルツを」は、中東の現実を知らしめる一作で、私たちに決して目をそむけてはいけないと教えてくれる。これも本日終了。

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