2010年9月12日日曜日

平居照朗先生を偲ぶ会を開く


 5月に亡くなった在野の経済学者「平居先生を忍ぶ会」が鬼石町で開かれた。何せ平居さんの奥さん秀子さんと事務局の都合だけで決めた日程なので、日程調整がつかず出席できない人が多かったのは残念ではあるが、参加者はそれぞれ平居先生とのつながりを語り、資本論学習でできた人のつながりを今後も維持したいという共通の思いがあった。
 小林悟先生84才、「敗戦時、大量の日本兵をシベリアに収容し、強制労働をさせるなどした社会主義国ソ連とは一体何なのだろうかと考えていたが、〈武装せる予言者・トロツキー〉のなかでその答えは書かれていた。その本を平居先生は病床でも長女に読んでもらっていた。先生はそのことを理解していたのだろう。トロツキーの思想が今後の革命運動の鍵だ。」と鋭く語る。
 医療器関係器具の製造会社勤務の関さんは、「フィリピンにある工場の中の様子は、まるで女工哀史、時計の針を10分遅らせているのではないかと思えるほどの過酷さ。私は自分の権限で時計を5分進めている。それが資本論学習の成果かなと思う」と述べた。
 さすがひとりひとりがさまざま形で資本論の世界を実践し始めている様子がうかがわれた。女子大の馬場先生も学生時代の登山の様子を、息子さんと参加した山歩きが趣味の秀子さんと語り合うなど、短時間ではあったが非常に濃いひとときとなった。
 最後に秀子さんから、心温まるあいさつをいただき、ひとまず座を閉じた。

 夕方からは、文教常任委員会の5人のメンバーで大泉町の祭りに参加し、サンバの醍醐味を満喫した。ある委員はいう。「玉村町もだんべえ踊りじゃなくてサンバとラップで盛り上げようか」。誰も反対しなかった。

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