2010年10月11日月曜日

中国人劉曉波さんにノーベル平和賞

1989年の天安門事件で主導的役割をしていた劉曉波さんがノーベル平和賞を受賞することになった。当時、北京師範大学講師だった彼は、事件後も「生き残った者の責任」として、民主化活動を続けていた人物だ。どこの国でも反体制活動は厳しい弾圧にさらされる。世界第2位の経済大国にのし上がった中国が「一党独裁」でいいのか、というのが一般の論調のようだ。平和賞は特に、「政治的」思惑が絡んでいることは周知の事実。中国政府もなにも「劉曉波は犯罪者」などと声高に叫ぶ必要はない。懐の深い対応を見せればいいのに、できないところに現在の中国の弱点があるのだろう。鄧小平の「先富論」が現実は極端な経済格差を呼び起こし社会主義の体をなしていない「名ばかり社会主義」になってしまった矛盾をいつどのような形で解消するのか、ここに注目が集まる。問題は、平和的解消などできはしない事だ。13億人の国で動乱が起こればそれはそれはおおごとだから大変なんだ。
 一方、我が日本は一党独裁ではないかに見えるが、少し目をこらせば分かるだろう。「ブルジョワ独裁」と言うことが。自民党も民主党も資本主義体制を堅持するためのブルジョア(資本家)に送り込まれた政党にすぎず、民主主義は「独裁」と言う言葉の悪いイメージを払拭するための装飾にすぎないのではないか。二つの政党とも働く人たちのための政党ではない。

昨日の町民体育祭は中止されたが、天候は極めてよく、今日も秋日和で、群馬の山々もきれいに見える。足を伸ばそうか。

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