2010年11月5日金曜日

国家機能がメルトダウンしている

私は決して国家主義者ではないが、この国本当に大丈夫かいな、と思ってしまう。公安情報が緻密な形でインターネット上にあふれ出したかと思うと今度は尖閣列島(釣魚島)での漁船との衝突ビデオが流出している。両方とも政府にとり、外交関係においてもあらゆる意味においても秘匿しておかねばならない1級の秘密のはずだ。いとも簡単に娑婆にあふれ出すなんて、検察の腐敗と合わせて国家の溶解が進んでいるとみるしかない。おそらく庶民の個人情報、自治体情報はほとんど当局に把握され、いいように覗かれているのではないか。
 これらの事件で愉快なのは、「もうお互い誰も守れない」ということ。権力者自身の秘密の保持が不可能になっているということだ。あきれるほどもろい情報社会の欠点が今現れている。
 何事も基底にあるべき事は「信頼」と言うことに尽きる。コンピューターが人間に代わることは決してできないことを思い知るべきであり、個人(人間)を大切にしない経済社会は行き詰まるということ、すでに行き詰まっているからこういった形で悲鳴があがっているのではないか。権力があざ笑われているのだ。
 資本が主体の社会から人間が主体の社会への転換こそ問題解決への道だろう。

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