2011年3月6日日曜日

カンニング行為はすぐ摘発したのに公安情報漏洩事件はどうした

京都大学入試試験での携帯電話の使用によるカンニングは3日程で摘発された。パソコンなど苦手意識一杯の自分としては、本当にそんなことができるの、という思いが今でもある。右利きの人間が左手だけで短時間に文章だけでなく記号まで書き込むなんて信じられない。また、待ってました、とばかりに回答する人が打合せもせずに存在することもすごい。
「知識のアウトソーシング」化が進んでいるという。自分の頭脳を鍛えるのではなく、回答を呼び込む道具の使用に習熟することにより回答を得る手法だ。かくして人間の能力は衰え、一方、コンピューターはどんどん高度化し、既に数年前チェスの世界チャンピョンを負かし、昨年は将棋の世界でもコンピューターに軍配が上がった。何日か前の新聞に出ていたが、答えを絞り込む事ができるコンピューターつまり相手の問いによっては回答に幅がでることがある場合、それを絞り込むと言うのだ。次は心、気持ちを持つコンピューターが出現したら、心を失いつつある人間にとって代わる時が来てしまうのではないか、と本気で危惧する。
 心も失い感情も退化する人間と感情を持つロボットの出現、どうも嘘じゃないらしいから困った。スピルバーグ監督作品「A・I」を思い出してしまう。最後の人間を知っている人間のように進化したロボットの話だ。すごい予言映画だ。大川隆法の「霊言」とは訳が違う。霊言のお告げは、花見の席での酔っぱらいの戯れ言にも劣る。八つあん、熊さん、花子さんがいた時代がいいね。

 ところで公安機密情報漏出事件のその後はどうなったのか全く報道がない。カンニングと比べものにならない重大犯罪のはずなのに何故真相を明らかにしない。民主党政権は何をしているのか。マスコミは何を恐れているのか。情報収集の方法、被疑者の選定等に明らかに違法性があるだろうに何故追求しないのか。こちらの情報公開こそが重要だ。
浪人生のカンニング行為より権力犯罪を追求するジャーナリズムこそ今求められている。

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