2011年4月19日火曜日

満開の桜にも どこか心虚ろなこの4月

散歩コースの東部運動公園沿いの桜並木の満開の勢いにはなんとも圧倒される。自然は時期が来れば見事に花を咲かせるのだ。春の到来はやはり気持ちの切り替えにも役立つ。しかし今年は桜の写真を全く撮らなかった。
気持ちのざわつきが自分でも分かる。10日投票の県議選の余韻もあるだろうが、やはり、東日本大震災と福島原発の事故、特にどこまで拡大するか予想もできない原発事故と、原発に対する本質的なな議論を遠ざけてしまっている現状に対する不安と不満が多くを占めている。
 佐高信が玉村町での講演の時、「藤沢周平作品のなかで何が一番気にいっているか」との質問に「海鳴り」と一言答えたその「海鳴り」を半分ほど読み進めていた。なるほど、当時の庶民の暮らしぶりを生き生きと描くその姿に、今にも作品の中の人々の息づかいが聞こえるような感覚になる。もう一つ、週間金曜日に鎌田慧が連載中の「残夢」も楽しみの作品だ。「大逆事件」を扱ったもので、幸徳秋水ではなく坂本清馬を描いている。「日韓併合」と「大逆事件」は歴史的に見るとセットだった。外に対し侵略行為を行うときは国内的には「思想弾圧」をしている。反対者とみなされた者を徹底弾圧しなければ外に対し「悪事」などできようがないからだ。
 昨日、事務所に帰ると佐藤栄佐久著「知事抹殺」が机の上に置いてあった。土田君だろう。また読みかけの本が増えそうだ。東京電力とたたかってプルサーマル計画を白紙撤回した佐藤福島県知事は東京地検特捜部に無実の罪を着せられてその地位を失った。「国策捜査」の典型としての事件を暴き出している。只今控訴審だ。この際だから東電と特捜の犯罪性を逆に満天下に暴き出したい。世論も支援すべきだ。その佐藤栄佐久本人は、現在最も危険と言われている浜岡原発の即時停止を強く求めている。目が醒めた人は強くなる。
 藤岡市の知人から「すべての原発を中止させるための緊急署名」の用紙が送られてきた。
また、3月まで、「小島慶子キラ☆キラ」での15分間コーナーで「電気事業連合会は情報隠蔽しているんじゃないですか」と発言した直後、「3月いっぱいで止めて下さい」と番組プロデユーサーから仕事を外されたジャーナリスト上杉隆が、4月6日に衆議院第一議員会館で開かれた鳩山由紀夫前首相主催の勉強会での講演テープもある。
5月1日のデモを呼びかけるリングメールとやらも来るし何か回りがせわしくなっている。当然だろう。
 それにしてもだ。東京電力労働組合は何をしている。

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