2012年1月10日火曜日

中学生の武道必修化について思う

中学生の武道必修化が学習指導要領で取り入れられるようになったのは、教育基本法が安倍内閣の時、強行採択され改正されたからだ。
 国の歴史、伝統、文化を強調する保守色に染まった改正基本法のもと、武道の必修化となった。
今時、武道の必修はないでしょう、というのが率直の思いだ。いろんなスポーツを生徒に選択させればいいではないか。柔道、剣道、相撲、これら人と組み合うスポーツに生来相性の悪い子どもは少なからずいる。
「その意に反する苦役」と感じる子どもに「苦役」を強制し、ガマンをさせるのも教育とでもいうのだろうか。その上、問題なのは、どの武道を選択するかは学校単位で決めること、生徒に選択の余地がない事だ。
 成長過程の子どもたちに大人(学校)が決めたひとつの武道を押し付けるような「教育」をして、平然と何の疑問すら差し挟まない教師や社会になってはいけない。
 どこかにこんな国があったら総批判するだろうに、日本の教育自らどんどん狭い世界に入り込み教育を貶めている。
 子どもたちの好奇心を取り入れる教育環境を充実させる方が、絶対、未来のためになる。大量生産されたガマンしかできない体制従順型人間であふれた社会だけは勘弁して欲しい。
 それにしても教育界が「学習指導要領」に従順なのには驚くばかり、無責任な文部官僚の妄想などぶっ飛ばせ。

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