2012年4月8日日曜日

土曜日は一日中、高崎映画祭

高崎映画祭、「竜馬暗殺」「われに撃つ用意あり」「黄色い星の子供たち」「サイタマノラッパー」の4本立てを午前10時から午後9時までかけて観たが2本目は半分ほど眠ってしまった。
8時間以上座っているのだから結構体力もいる。

「黄色い星の子供たち」は1942年の実話をもとにした映画。
ナチスによるパリ市内でのユダヤ人の大量検挙と大量虐殺への過程を、それに協力する当時のフランス政府と警察を合わせ登場させ描いていく。
「未来ある子どもたちこそ消せ」とはヒトラーの方針、ひどいものだが、ナチスによるユダヤ人狩りからユダヤ人を守り抜いたフランス人もたくさんいたことも描いている。
 このような映画がいくつも作られていることはさすがヨーロッパという感じだ。
ナチスの罪を忘れてはいけない、繰り返してはいけない、という強い意志が社会に通底しているのだろう。
 そこへいくと我が日本、「南京大虐殺はなかった」などということに対して学者やメデイアがキチンと反論し切れていない。
「大虐殺の事実は学問的に確定していることだから言わしておけばいい」という姿勢ではいけない。
悪質な保守派は学問、学者さえ侮辱の対象とし(橋下市長の発言をみればよくわかる)、一般大衆の意識を獲得できればいいというファシズム運動として展開してくる。
だから日本帝国主義の蛮行を徹底批判する映画が作れない。
やはり革命を経験していない社会の不完全さなのだろうか。
批判が天皇制まで届かないのだ。へなへなになってしまう姿がわびしい。

 昼は近くの広場での春まつりの会場でタイ料理を食べたが、風が強く、売り上げは期待できないようだ。しかし、映画祭と相まって、花見をしながら色んな店で賑わう広場での一日もいい。

 帰りがけにメールが鳴った。「あなたの車、駐車場で見たよ。高崎で映画終わったら店に来てください」とは中国スナックの娘さん、さすが目がはやい。
 当方としては獲得目標がないので、年に一度くらいでいいでしょう。

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