2012年10月11日木曜日

トガニ/幼き 瞳の告発  シネマテーク高崎

〈不条理な社会に変わらぬ良心の力で立ち向かう若者たち。
その純粋で果敢な姿に未来への一筋の希望を見た。〉と蓮池薫に言わせる映画「トガニ」を観た。
 ある聴覚障害者学校で、2000年から6年間、校長を始め教員らが複数の生徒に性的虐待を行っていた。
2005年の事件発覚後も加害者は、教壇に立ち続けていた。
 その事実に怒りを感じた韓国人の人気作家コン・ジョンが事件を題材に小説を発表、大ベストセラーになる。
 更には小説を読み大きな衝撃を受けた俳優コン・ユが映画化を熱望してできた作品が「トガニ」。
 韓国で公開されるや460万人の人々が劇場に足を運び、不条理な司法制度を批判し政府を動かすまでに発展、一大社会現象を巻き起こした。
 映画を観た李明博大統領は「意識改革の必要性」を国民に呼びかけ、事件の再調査、法律の改正、実在する学校の廃校にまで進んだ。
 俗に言う「トガニ法」だ。
国家を動かした「トガニ」は必見の作品。
 シネマテークたかさきで10月26日まで上映中。

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