2013年8月31日土曜日

関東大震災朝鮮人犠牲者90周年慰霊祭/藤岡市成道寺

朝鮮人犠牲者慰霊碑

 1923年9月1日の関東大震災から90年の今年、日朝友好連帯群馬県民会議、連合群馬藤岡地域協議会の主催で行われた朝鮮人犠牲者の慰霊祭は例年になく多い100人規模の参加となった。
 震災後の混乱の中、官憲によるデマの流布により民間自警団などが6000人とも7000人いわれる多くの朝鮮人を虐殺した痛ましい事件は、我々にとりつらい申し開きできない歴史的事実としてこの時期になると迫ってくる。
 
 〈特に藤岡では、警察署に逃げ込んだ朝鮮人17人を、「国賊朝鮮人を撲滅すべし」と警察に談判すること数日、夜8時頃、民衆数千人が警察門前に集まり、留置所を破壊し、16人を引きずり出し、門前にて撲殺し、警察に並べて死体の山となした。
7日夜、激昂した民衆、残り1人の朝鮮人を留置所より出し、殺し、警察を破壊し、8時から11時まで全くの無法状態となった。
 18日、町役場より命を受けた岡住豊吉(朝鮮人の日本名)らが虐殺された17名の死体を集め大葬する。以来、成道寺で毎年供養する。〉
 これが慰霊碑に刻まれている、先代の住職が書いたおおよその内容だ。
 このような許されざる過ちを二度と繰り返さないためにもこの慰霊祭を毎年開いている。
 角田義一さん、桑原功さん、猪上さん、大野安中市議も毎年参加している。
 「関東大震災から90年」をマスコミはしきりに流すが、その中で起きた朝鮮人大虐殺のことには一切触れない。
 政府には真相解明の動きなど全くない。
昨年も書いたが、自らの加害には全く目を向けようとせず、拉致問題ばかり声高に叫んでも、しらけるだけだろうことが理解できないようだ。
 人間と人間の信頼は力ずくでは生まれない。
1979年制作のドキュメンタリー映画「受難の歴史」は歴史資料としても価値ある作品なのでどこかで見つけて観て欲しい。

 



 
 
 

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