2014年11月25日火曜日

秋の京都は〈京都大学11月祭〉

吉田寮、京大敷地内にデカイ長屋が三棟か四棟並列に建つ
廊下はそこそこ掃除されている吉田寮
大学は立看がなくちゃ
熊野寮全景
安心・安全のためのヘルメット備蓄も万全体制?
京大卒業生の栗原君の案内先は腰が抜けるほど古い吉田寮
大学の敷地内にあるこの古さの寮に多くの寮生が棲息している
落ち葉の庭には鶏が放し飼い、他に山羊やエミューも。食用?
山本太郎の講演もいい。

 今年の秋は関西で、ということで垂水ユースを足場にうごめきだした。
 22日10時過ぎに京都駅に着いたが、さてどこへ行こうか、紅葉の季節は観光客でどこの寺も満杯だろうと、京都御所から「11月祭」の京都大学へと足を進めた。途中、熊野寮を通ったので入ってみた。
 京都大学熊野寮といえば、先日、警察の強制捜査を受けたニュースを聞いていたのでどんな様子なのか、学生がしょげていないか気にはなっていた。
 聞けば、強制捜査の数日前、学内に無断潜入した公安刑事を摘発し、つるしあげたかどうかは知らないが、追放し、その後、時計台クスノキ前での記者会見を、学生側が華々しく打ち上げたという慶事もあった。
 その腹いせの強制捜査ということだろう。 
400人を越える学生の自主管理体制の熊野寮、新鮮だし、左翼セクトが一般学生と混在しているところもなかなかいい。
 いよいよ京大敷地へと歩を進めると、あれ、と思えるほどの古~いレトロ感覚のオンボロの建物が目に入った。
 1913年(大正2年)築の吉田寮だ。こんなところに人が住んでいていいのか、と誰もが思うだろうが、洗濯物や人の気配がする。
建物の間の庭の落ち葉の上を鶏が走り回る。
山羊もエミューもいる。少し歩くと校舎がある。ここは京都大学の敷地内なのだ。
「11月祭」で賑わう学内に自然に溶け込んでいるかのようなオンボロ寮がいたく気に入った。
 法経本部の教室では山本太郎のトークライブがあり、1時間ほど聴いていた。結構、面白い。
 24日は、青山繁晴の講演「日本の出番、祖国は走る」がある。勿論、青山のような右翼講師の講演を聴く気など全くないが、ギャグやらナンセンスやらを含め、主張する人士を好みに応じて招き、聴きたい人の話を自由に聴く場を設定する。
これが学生大衆の運営する大学祭だ。
 偶然に遭遇した「京都大学11月祭」、御所からほど近い京都大学に自由自治の熊野寮があり、あきれるほどオンボロの吉田寮が大学敷地内に厳とある。価値観の混在がいい。
 東京ではありえない姿だろう。
学生運動が息ずく京都大学、若者が、全ての人民がまっとうに生きることを奪われようとしている新自由主義社会で、学生の感性でそれらの矛盾に立ち向かう。
「真理は人を自由にする」
大学は反権力、反権威をその本質に持っているべきだ。
いろいろ議論はあろうが、京都大学は深いところで、時代を見ているのでは、と楽観してしまった。
 いい旅だった。
それにしても吉田寮はヒドイ、いやスゴイ、歴史遺産だ。

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