2014年12月31日水曜日

今年も大詰め、もっとも印象的なことは4月の疲労困憊

南京にある至極の作品
こどもを抱く仏像(南京)
周恩来像(南京市)
友・秋山の誕生日を上海で祝う
 一年を生きてきたといっても、365日全部、何をしていたかを思い出すことはできない。印象に残っている日が何日くらいあるかということだろう。人間の記憶なんてそんなもの。
すぐに思い出せなくとも、毎日、生きていたから今日があることは事実。人生、無駄な日はないということか。
 私にとり、今年もっとも忘れられない日は4月6日の疲労困憊だ。
自発的に墓参りしたことなどなかったが4月8日、墓に行き手を合せた。

 4月6日は故大塚政義さんの一周忌、高崎映画祭の最終日でもあった。
 下仁田町での法要の後、映画祭の最後、インド映画「きっと、うまくいく」を観て有終の美とする予定だったが、高崎に向かう途中、とにかく疲れ、眠くなり、安中にあるユニクロの駐車場で仮眠をとった。
 その時の疲労困憊は相当なもので、いくら映画祭に入れ込んでいるといっても、とても映画鑑賞どころではなく帰って寝た。
 その夜、千の風になっている両親が一晩に2度現れた。ふたりそろって二度までも夢枕に現れるとは、さすがに親不孝を感じ、墓参りとなったわけだ。
 その疲労困憊の原因を考えると、思い当たる節はある。
議員活動もふくめ日常業務をこなしながら、高崎映画祭の時期が来た。
 今年の作品は、テオ・アンゲロプロス監督だけでも「旅芸人の記録」「狩人」「アレクサンダー大王」「霧の中の風景」「永遠の一日」「エレニの旅」など3時間、4時間近い大作がずらり。

アメリカ映画「天国の門」も3時間36分、その上ロシア映画3部作「太陽に灼かれて」(2時間16分)、「戦果のナターシャ」(2時間30分)、「遙かなる勝利へ」(2時間30分)とくれば、頭の中は疲労困憊。
勿論、これらに加え、日本映画「凶悪」白石一彌監督、「共食い」青山真治監督、「そして父になる」是枝裕和監督、「ペコロスの母に会いに行く」森崎東監督なども観れば、とても消化しきれないのは当然のこと。

 これだけの作品を浴びせるように上映する高崎映画祭の大きさに応えきれなかったというべきか。

 というわけで、墓参りの後、その週に南京、上海に行き、歴史、文化に触れた。中国滞在中に秋山君の誕生日を迎え、本人を肴に食事会となった。

 今日の上毛新聞によれば、尖閣諸島の問題につき、当時、鄧小平との直接交渉の結果、「日中両国政府は大きな共通利益に基づいて協力すべきで、詳細に関する差異は脇におくべきだ」とする合意に達し、「問題を明示的に示すことなしに現状を維持することで合意し、事実上、棚上げされた」ことが改めて明らかになった。
 日本政府の言う、「中国側と棚上げ、現状維持で合意した事実はない」という見解がウソだったということ。
 これは1982年、サッチャー首相が来日した際、鈴木善幸首相が、「日中間に現状維持する合意がある」と明らかにしたことを記した英公文書を30日付で機密解除したことにより明らかになった。
 歴史の真実を葬ってしまうという意味からも秘密保護法は廃止すべきだ。
 山積した問題はそのまま、新たな年に繰り延べされる。

《漆黒の大宇宙に唯一ある水の惑星地球。水、空気、気温、大陸など絶妙のバランスの中であらゆる生物は短い命を謳歌している。
 かけがえのない宇宙での地球の唯一性を思うとき、戦争などの争い事は容認できない。
 億年の単位で進化してきた生物の歴史を、万年の単位で進歩してきた人類の歴史を、新自由主義という数十年単位の浅知恵と欲望で破滅させる訳にはいかない。
「洪水よ、われ亡き後に来たれ」と資本主義の本質を喝破したマルクスの言葉が甦る。》
 







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