2015年7月25日土曜日

沼田市内で山田正彦さんを招いてのTPP講座

主催した髙山敏也沼田市議
山田正彦元農林水産大臣

 かねてから髙山さんから聞いていた山田正彦さんを招いての「TPP って何?」の講演会出席は私の予定に入っていたので、24日は国会周辺での大規模な安倍政権への抗議行動もあったが、沼田に車を走らせた。
 高山さんに聞くと、本やインターネットでTPPの情報をとり、山田さんに連絡して今回の講演会となった、会うのは今日が初めてというから、その行動力に驚かされた。
 そういえば高山さんは群馬司法書士会の役員として、このようなチャレンジングな講演企画などを幾度もしていたので、そうたいした事ではないのだろう。

 そして、山田正彦さんの講演内容がスゴイ、五島列島の出身で農業経験もあり農業で相当苦労され、弁護士となり、人生を積み重ねた上で、民主党政権当時の農林大臣として食の安全と自給率向上に力を尽くしてきた。
 TPPは農家だけの問題ではなく、雇用、医療、教育など社会全般に悪影響を及ぼすことを例をあげて説明した。
 メキシコ人は、本来、太った人は少なかったが、アメリカとの経済協定により、経済的に貧しくなった結果、カロリーの高い食べ物を食べざるを得なくなり、肥満と病気が増えてきた。
 遺伝子組み換え作物、成長ホルモン、食品添加物、残留農薬の危険性なども指摘し、規制緩和のなかで遺伝子組み換え食品の表示すら貿易障害として、アメリカは表示義務撤廃を要求している。
 概してTPPはアメリカの多国籍企業のための条約であり、アメリカでもオーストラリアでも6割の反対がある。6割が賛成している日本は、その危険な本質を理解していないからという。
 また、ISD条項は、企業が国を訴えるもので、裁判所はニューヨークにあり、審理は一切公開されず、制度変更や巨額の賠償金支払いを命じられた例もある。
 国の主権すら多国籍企業により侵されかねず、まさにTPPは新自由主義の極地だ。

 「洪水よ、我亡き後に来たれ」と資本主義の無責任な本質を看破したマルクスの言葉が甦る。

 山田正彦弁護士はTPP交渉差止・違憲訴訟を提起している。

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