2016年11月10日木曜日

ドナルド・トランプ登場、混迷する世界を見た。

  選挙をすればするほど、現代世界の支配体制の限界、行き詰まりが露呈する。
 イギリスでEU離脱の是非を問う国民投票をすれば離脱賛成派が勝利し、フィリピンでは歯に衣着せぬドテルテの登場となった。そして昨日、アメリカ大統領選に大方の予想を覆してドナルド・トランプが勝利した。韓国朴政権の危うい現実等を見回すと、世界中で現在の支配体制に「否」を多くの人々が突き付けていることが見えてくる。
複雑な思いは交錯するが、その基底にあるのは経済問題、中東、アフリカでの紛争、内乱、戦争も経済利権の奪い合いが根底にある。
 1%の支配層が99%の富を分捕ろうと容赦なき新自由主義を世界中に展開、いわゆるグローバル化を進めてきたが、その犠牲となって生きていけなくなった人々の反乱が、歪んだ形ではあるが選挙という形態で起こったとみるべきだろう。
 それらを解決する道は、EU離脱や、ドテルテ、トランプではない。
 社会の、世界の生産を現実に担っている世界中の労働者だ。何の利害対立もない世界の人々が自覚し手を結び、政治権力を行使したとき、戦争、貧困、差別のない世界ができる。
 一歩前へ。

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