2016年12月10日土曜日

群馬県庁での拉致問題企画に初めて行く。

大同江畔に建つチュチェ塔(170㍍)
チュチェ塔から見る平壌市街
ゆったりとある大同江

 群馬県庁で、人権週間の企画として「救う会・群馬」の拉致問題解決のための展示会があるということで行った。これまでは行こうとも思わなかったが、今回ばかりは、予定を変更して出かけた。

 理由は、こういう運動の仕方が気の毒になったからだ。何が気の毒かというと、政府を挙げての制裁、制裁で事態がよい方向に進むことがなかったのに、平壌宣言から10年過ぎた今も、制裁一辺倒で、在日朝鮮人や朝鮮学校を締め上げれば事態が動くなどと考えている様子だからだ。
「拉致問題の解決」を叫べば国内の支持率が上がり、自民党が議席を伸ばすが、解決の兆しさえない。国内向けの「上滑りな拉致解決」キャンペーンに過ぎないことをもうわかっていいんじゃないの、他の方法にしなきゃ本当に深刻なことになりますよ、と言いたかったからだ。
 政府は相手をきちんと見据えることができていない。
 朝鮮植民地政策や関東大震災での朝鮮人虐殺などの加害の歴史に触れることなく、拉致という日本にとっての被害事象だけ解決しようと思っても無理なことを、実は政府はわかっているからだ。
 国民は、政府の言うことだからと、ここまで来てしまったが、対朝鮮外交が頓挫した安倍政権、今度は北方領土問題に話題をすり替えている。それだって、経済援助で終わってしまうこと間違いない。全く無責任なこと。
 訪朝するとわかることだが、朝鮮はアメリカと70年近く戦争状態、制裁のなかで今まで生き抜いてきた。
占領国アメリカと同盟を結び嬉々としている日本とは気合いも根性も違う。
 今は「ストックホルム合意」を互いが誠実に履行し合うこと、在日朝鮮人への敵対行為は、誰も幸せにしないことを銘記することだろう。

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