2017年1月8日日曜日

成人式挙行の日に韓国との少女像を巡る争いについて

 今日は玉村町でも成人式が華やかに挙行された。
五十嵐教育委員長は方丈記「ゆく川の流れは絶えずして・・・」を引き合いに出して、人生のとらえ方を謙虚に、と語り、角田町長は医師らしく、「人間、成人20歳頃から老化も進みだす。だから・・・」と語り出した。
イケイケの祝辞でないところが良かった。

 さて、韓国とは、慰安婦を象徴する少女像設置を巡り、日本政府と対立が激化している。
釜山でも少女像が設置されたことで、日本は駐韓大使らを一時帰国させる対抗措置をとった。
 何か違和感を感じる。そもそも軍隊内慰安婦という悲しい歴史的事実を忘れないためにも、少女像を見て静かに歴史を思い反省する機会とすればいいのではないか。
 韓国の人々が安倍政権の歴史認識に不信を持つことは良く理解できる。多くの日本人だって不信感一杯だ。
 去年の暮れ、真珠湾に行き、未来志向の「日米和解」を得々と述べた。そうなら北京、南京、ソウル、平壌へ「和解への旅」に行く必要もあるだろうに。
 安倍首相に同行した稲田防衛相に至っては、帰国後直ちに靖国参拝だから、中国、韓国が怒り出すのは当然のこと。
 はっきり言って日本政府は、戦前の慰安婦を象徴とする戦争と植民地支配をなかったことにしたい。みんなが特に日本人が忘れるようにするには、少女像があってはまずい、忘れてくれない。
だから、韓国政府に10億円を拠出して「不可逆的に何も言うな。少女像を撤去しろ」となるが、朴政権は黙らせても韓国国民を黙らせることはできない。この事態はそういうことを意味している。
 歴史の教訓として意味ある少女像に悪意を込めて、駐韓大使一時帰国や経済制約を課そうという日本政府に、明治政府が重なってきた。
 1868年以降、明治政府は対馬藩を通じて、朝鮮に新政府成立を告げる書契を内示して交渉に入った。それは天皇に対して「皇」「勅」等の語を使用しており、朝鮮側が到底了解できるものではなかった。それを明治政府は押し切って行った。その後の日朝関係は歴史の示すとおり。
 安倍政権、その明治維新150周年記念事業を企画している。「明治の精神に学び・・・」だとさ。懲りないねえ。

0 件のコメント:

コメントを投稿