2017年9月14日木曜日

地方財政の充実・強化を求める意見書を採択して、玉村町議会閉会

早くも選挙カー

 玉村町議会は連合群馬・伊勢崎地協から提出された「地方財政の充実・強化を求める意見書」を採択し9月議会を閉会した。
 これで26日告示・10月1日投票の町議会選挙に向け、町の政治は一気に動き出す。
 定数を3減し、13としたなかで15人が事前審査を終えたらしい。
人口36000人の民意を13人では汲み取り切れない恐れがある。議会が執行の翼賛機関にならないためにも勝ち抜く決意だ。
 帰ってみれば、もう選挙カーがあった。角倉県議の手回しの早いこと、感謝、感謝。
 これで18日の事務所開きの心配は天候だけとなった。気合いを入れていこう。

地方財政の充実・強化を求める意見書

地方自治体は、子育て支援、医療、介護などの社会保障、被災地の復興、環境対策、地域交通の維持など、果たす役割が拡大するなかで、人口減少対策を含む地方版総合戦略の策定など、新たな政策課題に直面している。
一方、地方公務員をはじめ、人材が減少するなかで、新たなニーズの対応が困難となっており、公共サービスを担う人材確保を進めるとともに、これに見合う地方財政の確立を目指す必要がある。
こうした状況のなか、社会保障と地方財政を二大ターゲットとした歳出削減に向けた議論も加速している。
本来、必要な公共サービスを提供するため、財源面でサポートするのが政府の役割である。しかし、財政再建目標を達成するためだけに、不可欠なサービスが削減されれば、本末転倒であり、国民生活と地域経済に疲弊をもたらすことは明らかである。
このため、平成30年度の政府予算、地方財政の検討にあたっては、国民生活を犠牲にするのではなく、歳入・歳出を的確に見積り、人的サービスとしての社会保障予算の充実、地方財政の確立を目指すことが不可欠である。よって、政府に下記の事項の実現を求める。

                                       記

1.    社会保障、災害対策、環境対策、地域交通対策、人口減少対策など、増大する地方自治体の財政需要を的確に把握し、これに見合う地方一般財源総額の確保をはかること。

2.    子ども・子育て支援新制度、地域医療の確保、地域包括ケアシステムの構築、生活困窮者自立支援、介護保険制度や国民健康保険制度の見直しなど、急増する社会保障ニーズへの対応と人材を確保するための社会保障予算の確保および地方財政措置を的確に行うこと。

3.    地方交付税における「トップランナー方式」の導入は、地域によって人口規模・事業規模の差異、各自治体における検討経過や民間産業の展開度合いの違いを無視して経費を算定するものであり、廃止・縮小を含めた検討を行うこと。

4.    災害時においても住民の命と財産を守る防災・減災事業は、これまで以上に重要であり、自治体庁舎をはじめとした公共施設の耐震化や緊急防災・減災事業の対象事業の拡充と十分な期間の確保を行うこと。また、2015年度の国勢調査を踏まえた人口急減・急増自治体の行財政運営に支障が生じることがないよう、地方交付税算定のあり方を引き続き検討すること。

5. 地域間の財源偏在性の是正のため、偏在性の小さい所得税・消費税を対象に国税から地方税への税源移譲を行うなど、抜本的な解決策の協議を進めること。
  同時に、各種税制の廃止、減税を検討する際には、自治体財政に与える影響を十分検証した上で、代替財源の確保をはじめ、財政運営に支障が生じることがないよう対応をはかること。

6. 地方財政計画に計上されている「歳出特別枠」「まち・ひと・しごと創生事業費」等については、自治体の財政運営に不可欠な財源となっていることから、現行水準を確保すること。また、これらの財源措置について、臨時・一時的な財源から恒久的財源へと転換をはかるため、社会保障、環境対策、地域交通対策など、経常的に必要な経費に振り替えること。

7. 地方交付税の財源保障機能・財政調整機能の強化をはかり、市町村合併の算定特例の終了を踏まえた新たな財政需要の把握、小規模自治体に配慮した段階補正の強化などの対策を講じること。
  同時に、地方交付税原資の確保については、臨時財政対策債に過度に依存しないものとし、対象国税4税(所得税・法人税・酒税・消費税)に対する法定率の引き上げを行うこと。

 以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出する。



   2017年  9月  14日

玉村町議会議長 高橋 茂樹 
内閣総理大臣
内閣官房長官
内閣府特命担当大臣
(経済財政政策担当)        あて
総務大臣
財務大臣
経 済 産 業大臣
地方創生担当大臣


0 件のコメント:

コメントを投稿