2019年4月29日月曜日

高崎電気館での「誰も知らない」上映会で是枝監督に再会

臨場感溢れる2冊
2006年9月県立女子大でのトークイン
うどん田村では懇親会も打ち抜いた

 是枝裕和監督が高崎に来る、と聞けば駆けつけない訳には行かない。
 「誰も知らない」の上映にあわせて、是枝監督とのトークイン、質問者、だれも監督の作品をよく見ていて詳しい質問をぶつけた。
 是枝監督作品のどの作品を上映するかについても、決定責任者は迷うことなく「誰も知らない」を指定、廻りがその理由を聞く隙もなかったという。
 監督自身、「誰も知らない」には執着している。
実際にあった育児放棄事件をモチーフにしていて、「一緒に暮らしたい」子どもたちを静かに描く「誰も知らない」。
「そして父になる」は、何もかも手に入れた福山雅治演じるエリート建築士が、実は、見下していた男の子どもを出産時の取り違えで育てていた、という話。
 「海街diary」も女性関係に奔放な父親の葬儀を期に異母妹(広瀬すず)が鎌倉に住む三人姉妹と同居する内容。
 現在は、フランスで撮った「ラブリテ」の編集中との事、カトリーヌ・ドヌーブは衣裳、化粧時に台本を初めて読み「演じてしまう」というのには驚いた。

 高崎映画祭の故茂木正男さんの手配で2006年9月、県立女子大学で、是枝裕和監督の「花よりもなほ」「誰も知らない」の二作品を上映した時、是枝監督夫妻に来て頂いた。懇親会後、監督夫妻、茂木さん、土田君と赤城温泉に行ったことを思い出す。
 茂木正男さんは、とにかく是枝裕和監督を高く評価していた。私も、監督の目線に共感します、と話したが、次から次へと映画を撮り続け、今は世界的な監督に飛躍してしまった。
 その後、3回程お会いしているが、本「映画を撮りながら考えたこと」を買い、サインをしてもらうため近づけば、破顔の笑顔で、覚えていてくれた。
「上映会する機会があれば来てもらえますか」
「喜んで」。
しかし、今は、真に受けるわけにはいかない。


 

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