2010年2月3日水曜日

平居塾塾長平居照朗先生を病床に見舞う

正月に会ったときは「腰は痛いけどイスに座って講義はできるから」と資本論の最終講義を予定していた平居先生から昨日、元気な声で「入院している」との知らせがあり、驚きつつお見舞いに上がった。
   秋山君の呼びかけで始まった資本論勉強会、当初は1,2回で終わってしまうのではないかと思っていたが、今年で5年目、何と全編の通読解説を終えてしまった。「経済学・日高普著」から経済学の考え方を学び、「経済原論・宇野弘蔵著」と「資本論」を並行しながらの勉強会だった。内容を理解したなどとはお世辞にも言えないが、一人の脱落者もなくむしろ塾生が増える中での勉強会だった。
 宇野弘蔵経済学派に属する平居先生は事業をしながらも時間があれば、読書、読書、読書で雑知識も豊富、朝鮮語、中国語も堪能な在野の経済学者。講義に対する報酬も拒否するなど、塾生にとっては申し訳ないことばかりだった。「今だからこそ資本論」という熱い想いで私たちを指導していただいた。
 一昨年の「リーマンショック」のとき、資本の暴走とその無責任性を資本論はその分析のなかで当然予測している、との議論にもなった。
資本論のなかではさまざまな言葉が書かれているが、「資本家の態度は、我亡き後に洪水よ来たれ。あとは野となれ山となれ」にはうなってしまう。
 社会の主体を資本から人間に変えることが現代の課題だという主張には全員「異議なし」だ。

 先生は明日から本格的治療に専念する。桜の花の咲く季節には塾生を集めて講義をする予定なので、塾生一同復習と予習をして先生にきちんとした質問ができるよう準備をするようお願したい。

1 件のコメント:

  1. 平居です。
    石川さん達と資本論を読んで、はや4年!
    充実した勉強会でした。
    石川さんの理解力と努力には驚いています。
    なお一層の飛躍を期待しています。

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