2010年4月12日月曜日

高崎映画祭終了

昨日で24回高崎映画祭が終わった。今年は15作品しか観れなかった。それでもかなり良い作品があった。最終日は「ハーベイミルク」「デイア・ドクター」を観たがどちらもいいね。同性愛者をカミングアウトし公職に就いた初のアメリカ人ミルクの生涯を描いたドキュメンタリー映画。アメリカ帝国主義は大嫌いだが大衆文化の自由さは本当にすごいと思う。新自由主義で疲弊しきっているアメリカの大衆が本気で怒ったとき時代は変わるね。
そして西川美和監督の「デイア・ドクター」、暮れゆく山村の家々がうっすらと浮かび、そこからバイクの明かりが揺れながら近づくシーンから始まるのだが、これがよかった。信頼されるニセモノと信頼されないホンモノのどっちがいいというのではなく、世間はそんなもんで成り立っているんよ、と言いたいのか。村長が警察手帳をかざす警察官に「そんな手帳見たってホンモノかなんてわからない」というシーンなどもいい。是枝裕和監督の感性と近いところが感じられる。難しいテーマをわかりやすく映画化した作品。

 シテイーギャラリーから市民文化会館に移動するとき、市民市民会館から出てきた土田君とすれ違い、「デイア・ドクター」を観て駐車場から出るとき、「母なる証明」を観るために来た岩城さん夫婦に会った。そして私が行くと必ずいると言っていい中尾司法書士もいた。錯綜する人間の行動が面白いし、それもこの映画祭が作ってくれた。全スタッフに感謝。

土曜日の午後7時からはシネマテークで「頭脳警察」。そして来週は伊勢崎市議選が始まる。

玉村町経営改革実施計画を読み出しているが、どうしても小泉構造改革路線から脱却できていない感じだ。徹底した経費削減と効率、成果を重視した事業の見直しなど「みんなの党」が喜ぶような計画が並ぶが、社会から置き去りにされている人たちにどう手をさしのべるのかも行政の大事な仕事のはず。税金の滞納に対する延滞金の税率年14.6%はどう見ても高すぎる。このあり地獄に入ってしまうと立ち直れる人も立ち直れない。生活再生のため何らかの措置はとれないものか調べたい。

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