2010年8月16日月曜日

本当に戦争に反対するってどういうこと

8月15日になると、マスコミは戦争の特集を組み、戦争の悲惨さを訴え、誰もが「二度と戦争は嫌だ」というが、国内の米軍基地は強化される一方で、危険な普天間基地撤去も進まない。それどころか民主党政権までが辺野古移設を飲んでしまった。「平和のための軍備、核の傘に基づく平和」ということだが、これは本当のところで戦争を前提にしている話だ。一歩間違えば戦争になることを前提としている。情緒的な戦争に対する嫌悪感だけでは戦争に反対しきれないだろう。
 戦争は何故起きる、誰が起こす。その辺を押さえておく必要がある。
1929年の大恐慌に際し、アメリカを救ったのは、ニューデイール政策ではなく、戦争だということが本当のところ。需要を無視した莫大な過剰生産が大恐慌の原因で、戦争により過剰の生産物を破壊し、荒野の大地で再生産を始める。朝鮮戦争の特需で日本は戦後復興に弾みをつけた。自国での戦争は困るけど、他国の戦争なら儲かるのだ。資本主義社会において、戦争を起こしてくるのは大資本、財界で、政治家ですらその使い走りにすぎない。ブルジョワジーにとり問題なのは、人間の命ではなく、いかに資本主義システムを維持するかなのだ。この辺から戦争を考えていけば新たな展開が考えられるだろう。

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