盆送りも済ませた頃、五料産業の土田社長から「これから井筒監督が来るので時間があったら顔を出して」という電話があった。猛暑でバテ気味だったのでビールを飲んで寝ようかと思っていたが、監督が来るなら話し相手も必要だろうと、夜道を自転車でホルモン屋に行くと、すでに土田夫妻、シネマテークの志尾支配人、小林さん、新婚の田中島さんの娘さん夫妻もいて、監督のひとり語りで盛り上がっていた。
都会にいると、玉村町がのどかでいいのだそうだ。気楽な関係の土田文月もいるし、焼き肉を食べながら気楽な仲間でさまざまな語りをするのが清涼剤なのだろう。
政治的臭覚は鋭く権威に対しては「そんなものなんぼのものよ」と反発力は相当なもの。次の映画は部落差別を描くことにより日本社会を暴き出したいとのこと。
まあ、とかく映画監督は個性的というか強烈のキャラの人が多い。物事の本質を暴こうとすると一般受けしないことを恐れず映像化する。若松孝二監督にしてもそうだ。閉塞感一杯の時代、何を言われても自己主張を貫徹する人が必要だ。井筒和幸監督もその一人だろう。
「連帯を求めて孤立を恐れず,力及ばずして倒れることを辞さないが、力尽くさずして挫けることを拒否する。」
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