「川の底からこんにちは」は思惑通り好評だった。しかし「ヒーローショウ」は予想以上に困惑した人がいたようだ。事実何人かの人は途中で帰ってしまった。「あれだけ殴り合うと観ていられない。気持ち悪くなった」という声を何人もの人から聞いた。
そして井筒監督。「パッチギのように暴力を夢があるかのように表現すると絶賛され、ヒーローショウのように事実に迫る形で表現すると観る人から拒絶される。それでも作るのが俺のやり方だ」と大衆迎合を拒否する姿勢を鮮明にした。
実際に東大阪で起きた事件をモチーフにして作り上げたこの映画は、若者達の未来が追い込まれている現実に目をそらさず見据えろという思いで作ったものだ。ウソの映画では社会は変えられないという思いではないのか。
100人を越える人が最後まで観て、監督の思いを聞いてくれたこと自体が嬉しい。
上映後は、朝鮮総連西毛地区の李委員長、前橋市議の藤江彰さん、角倉邦良県議、小川あきらさん等も参加しいつものホルモン屋で30人規模の打ち上げをした。何度も町を訪れている監督の話もいつになく弾んでいた。
3月には高崎映画祭の受賞式があるが、その時、また来るということになった。
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