2011年10月25日火曜日

「チェルノブイリハート」と肥田舜太郎の証言そしてTPP

映画「チェルノブイリハート」を観た。事故から16年後の2002年のベラルーシ共和国、「ホット・ゾーン」の村に住み続ける住民、放射線治療現場、小児病棟、乳児院を撮った作品。身体障害、知能障害、ガン、心臓病を持つ子供たちが続々映し出される。いたいけな子供たちに何の罪があるというのか。治療しようにも予算が足りない実態も明らかにする。

 福島原発事故から7ヶ月、すでに甲状腺異常の子供が現れている。今後のことが心配だ。子供たちを悲惨な目に合わせないためにも、遠くへ避難、疎開させる必要がある。しかし、政治が動かない。現地の原発被災者を見殺しにしようと決断したのか。

 東日本大震災で広大な地域がその復興すらままならない中、TPPへの参加を企てている野田政権は一体誰のための政権なのだ。
競争どころか地域再生すらできずに崩壊する広大な地域・国土ができても製造業の利益が上がればそれでいいというのだからあきれる。社会はバランスがとれてこそ社会として機能する。一次産業・農林漁業を壊滅させてもそれに勝る利益がTPPにあるとでも言うのか。
 アメリカに屈服した「野田売国内閣」など吹き飛ばせ。玄葉光一郎外務大臣は福島出身のはずだ。財界の提灯持ちを原発事故の地元議員がしているようじゃ地元の人たちに恥ずかしくないのか。何度も言うが松下政経塾出身の連中は政治などやるな。目先の金儲けだけしていろ。日本をアメリカに安く売りたたく結果になることを理解できない最低の連中だ。

 さて、11月3日広島陸軍病院最後の軍医・肥田舜太郎さんの証言と題し講演が開かれる。
「内部被爆の脅威」が演目だ。確か94歳という高齢だが、野田、前原、玄葉など現実を直視できない薄っぺらな若い連中とは年季が違う。
 肥田さんは、放射能が超微小でも、人体を破壊するケタ違いのエネルギーを持っていることを指摘する。その一文を紹介する。
「放射線分子の大きさは一般的な酸素、水素、窒素などの分子と同じく、細胞の約6兆分の1とされている。仮に、これを仁丹の粒(直径1ミリ㍍)の大きさに拡大すると、人間の身長は大雑把にみて富士山の約9倍になると計算される。それほど微小な世界で起きる変化を問題としていることを、私たちは理解しなければならない」(『内部被爆の脅威』ちくま新書)
「細胞の中でたくさんの分子が互いに化学反応を起こして、新陳代謝を行って命をつくっています。それぞれの元素が特有のエネルギーを持っていますが、全部100電子ボルト以下。そこに放射性分子が入ってくると、270万電子ボルトもあって、その場をメチャクチャにしてしまう」(『世界』9月号)
 また「長時間、低線量放射線を照射する方が、高線量放射線を瞬間放射するよりたやすく細胞膜を破壊する」という事実も指摘する。
 そして日本女性の乳ガン死亡数とチェルノブイリ事故との関連を推測している。
その肥田さん本人が講演してくれる。是非参加してください。

日時 11月3日午後2時45分
場所 前橋元気プラザ

申し込みはシネマまえばし
電話027.231.8000
FAX027.231.8006

「チェルノブイリハート」「100.000年後の安全」は11月3.4.5.6日の4日間上映

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