群馬県玉村町の町長「石川まさお」のブログです。 「瞬間」と「悠久」は決して対立的な言葉ではなく、「瞬間の中に悠久」が、「悠久の中に瞬間」はあります。何かと対立関係で世の中を見ようとする流れに抗すべく、みんなが集える庵を構えました。 新自由主義政策により社会の格差が広がり、荒んでいくのをくい止めるべく、地域に根ざした活動をします。
2012年4月2日月曜日
連合伊勢崎地協20周年記念「尾木直樹の講演会」はさすがによかった。
テレビのクイズ番組で高校生達が「月にある山で一番高い山の名前は?」という問いに正解を出す場面を見て、会場は驚きのどよめきだったが、これではダメだ、と確信したのが尾木さん。
暗記ばかりの勉強ではこれからの時代に対応できないと考えているからだ。
ハートと洞察力を深める教育への転換を訴えた。
昨年パナソニックの採用が840人でそのうち海外からの留学生の占める割合がなんと80㌫だったという。
勉強の内容と仕方が日本と違う。嫌々、暗記することを勉強と勘違いさせられている日本の教育の実態では、想像力も洞察力も育たないから、国際社会で通用しないと見なされてしまうからだ。
柔らかい口調だが、内容はさすがによかった。
五十嵐伊勢崎市長、貫井玉村町長も参加した。
夕方からはプラザアリアで賑やかに20周年記念祝賀会。
午前は、シネマテーク高崎で「東日本大震災 東北朝鮮学校の記録」を観る。
地震で使用できなくなってしまった校舎。
保護者と学校関係者は自分の食事を一日二食にして近在の日本人学校や避難所へおにぎりなどの支援をする。
しかし給水車さえ朝鮮学校には来ない。結局、全国の在日同胞の支援で生き延びて行く姿が描かれている。
宮城県知事は、昨年は人道的配慮から朝鮮学校への補助金は出したが、今年からは、朝鮮半島の政治状況と県民感情に配慮して、朝鮮学校への補助金は出さない、とした。
なんと言うこと、これでは朝鮮学校は人質ではないか。この程度の感性しかもてない日本人では恥ずかしい。子どもたちを等しく扱わなければならない。その先頭に知事は立つべきものと考えるが、まるでなっていない。それに異をとなえない国内世論も問題だ。
そのようなことだから、教育もどんどん形骸化し、真っ当な人間教育から離れたものになってしまう。
尾木さんの指摘したことは社会全体の有り様への問題提起として受け止めるべきと考える。
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