2012年5月19日土曜日

金環日食に思うこと

21日早朝、例えば名古屋では932年ぶりの金環日食が見られるという。平安時代にそれを見た人たちは何を思ったろうか。東京では173年ぶり、大阪では282年ぶりだ。
 宇宙にはそれこそ無数の惑星が存在し、宇宙の摂理に基づいて軌道を描いている。
 地球人は太陽、月、地球が一直線に並びしかも太陽の輪郭をリング状に残す現象を金環日食と名付けた。
我々はその時に丁度居合わせただけ。そのことを味わえばいいだけのこと。
 宇宙は地球人のためだけに金環日食をサービスしてくれているわけではない。
 近くの惑星に知的生命体があれば、またそこからも金環日食やそれに似た惑星の並びの美しさを発見、見物出来るかもしれない。地球の近くに知的生命体が住む惑星がないから気づかないだけのこと。
 どこかの記事で読んだが、記憶に間違いなければ、現代科学は宇宙の暗黒物質の未だ5%も解明していないそうだ。
全宇宙を解明するには未だ駆けだしと言った方がいい。しかし、それでもこれだけの事が分かってくるのは楽しいこと。
 謙虚さや寛容さこそが自然のなかで生き死にするあらゆる生物にとって最善の智惠と考える。
 喜び、悲しみ、憎しみなど人類が経験した過去のさまざまな瞬間の積み重ねが現在となり、悠久へと連なっていく。
 瞬悠庵の名前はここからきた。

地球は宇宙の絶妙なバランスのなかで存在していることにどれだけの畏敬の念を果たして我々は抱いているのか。
 現代世界の生産力をすれば、地上から飢餓はなくなるはず、資本の論理により公正な分配が極端に阻害され、差別や収奪、貧困そして戦争が世界を覆っていく。
「国益」の争い事に終始している現代世界の現実はなんとも情けない。
 国家の存在こそが人類進歩の阻害物となっている。

金環日食から世界を見る眼を問い直したい。

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