2015年12月23日水曜日

小栗康平監督「泥の河」には泣いた。

     小栗康平監督作品「泥の河」には泣いた。
    戦後まもなくの日本の様子が露わにしかも優しく描かれている。子ども同士の友情と別れをこんな風に描かれると、大人たちのつくった生活環境で生きるしかないこの子たちはその後、どんな大人に成長したのかと、本当に考え込んでしまう。
     政治家といわれる連中は、このような映画を観て、歴史や庶民生活の底の部分を知ることから始める必要がある。
     偉そうに安全保障環境の激変などという口実をつけて、戦争を語るな。
     田村高廣、藤田弓子、加賀まりこもいいが、3人の子どもがなんと言っても素晴らしい。...
     高崎電気館で25日まで上映している。
    その小栗監督の新作「FOUJITA」が12月26日からシネマテークたかさきで上映される。
     ふたつの国、そして戦争の時代に生き、画家を全うした藤田嗣治を描く。

0 件のコメント:

コメントを投稿