2018年1月27日土曜日

必見 映画「否定と肯定」/シネマテークたかさき

「否定と肯定」主演のレイチェル・ワイズ

 誰もが否定しようがないはずの第2次世界大戦中のナチスによるユダヤ人大虐殺。
これをなかったと主張する「歴史学者」により訴えられたユダヤ人歴史学者とその弁護団の文字通り歴史の事実をかけた裁判戦を見事に描いた作品だが、これは世界の今にとって極めてタイムリーな映画だろう。
 ホロコースト否定論者と南京大虐殺否定論者の論理構成がよく似ていることもわかる。そしてそれぞれユダヤ人、中国人に対する差別感情、従軍慰安婦問題に関しては韓国・朝鮮人に対する差別感情が底にある。
 トランプ登場が象徴する世界中のヘイト剥き出しの荒んだ状況と果敢にたたかう人々が、また世界中にいることを知ることのできる必見の作品が「否定と肯定」。
 映画館満席状態な事が救われる思いだ。
《シネマテークたかさきで2月16日まで上映》
 

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