2010年11月28日日曜日

鬼石の桜山でみかん狩り


 昨日、冬桜が咲いている鬼石町の桜山の中腹にあるみかん畑で群馬朝鮮初中級学校の子ども達とみかん狩りをした。この場所でのみかん狩りは2度目だ。毎年何回か会っていると、子ども達の成長もうかがわれお互いが身近に感じられる。この程度の交流でもありがたがっていただけるほど日本人との交流が少ないらしい。不幸なことだ。「異文化交流社会」などと建前は言うものの、在日朝鮮人はそこからも排除されている現実は余りにも無残だ。
 戦時中、あらゆる甘言や脅迫で日本に連れてきて、さまざまな重労働や戦役を「日本人として」朝鮮人に強いた歴史をよもや忘れた訳ではあるまいに。忘れたのなら、知らないのなら、「日韓併合100年」の節目の今年に学び直せ。「日本人の構えの狭さ」に恥じ入るばかりだ。
 安重根校長先生は、北朝鮮軍と韓国軍の交戦直後でもあり、その影響を心配していたようだ。人間同士の自然の交流に影響があってはいけないし、まして子ども達に責任はない。未来は子ども達のもの、若者達のものだ。彼らの未来に責任を持つのが大人の仕事でしょう。

夕方からは、母校・伊勢崎工業高校開校100年記念の祝宴会場まで井田県議の車で送ってもらった。県議も会場でお祝いのあいさつを頼まれていたそうだ。車中、「朝鮮高校への授業料無料化プロセスを停止すると言った菅首相は全くダメだが、群馬朝鮮学校への補助金を今後も続けると明言した大澤知事は正しい。自民党も見習え」と檄を飛ばしておいた。
 そして会場で、卒業以来、森村宏先生に40年ぶりにお会いした。ガラガラ声といい声の大きさといい84才には見えない若さだ。
 思えば開校60年記念の年の文化祭の最終日、「坊主頭の強制を廃し長髪を認めろ」と大勢の仲間とロックアウトをし、一晩で長髪を認めさせたあの記念すべきたたかいをしたのが高校2年生の時(17才)だった。あれから40年、いまだ思いは青いままだ。

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