2011年11月4日金曜日

橋下徹を大阪市長選で落選させよう

とにかくひどい、世の中にはいかに建前であってもルールがある。それを間違った庶民感情をあおる形で攻撃し、増長してきた橋下をこれ以上見過ごせない。
 彼は、光市で起きた母子殺害事件の容疑者の弁護士を「悪人」とののしり、懲戒請求を起こすようテレビで呼びかけた。刑事事件では、いかなる被疑者も弁護士をつける権利があることを無視した行為で弁護士として基本認識のはずだ。
 大阪府知事として条例化を狙った「教育基本条例」もひどい、「バカ教員」「クソ教育委員会」などと敵意をむき出しにした攻撃などは目に余る。教育委員会制度は政治の干渉から教育を守るためにある制度だ。戦前の軍国主義教育の反省からできたもので、その背景を無視し、地方政治で権力を握ったなら、教育にいくらでも介入できるという時代錯誤の条例だ。「職員基本条例」もはなはだひどい。
 地上256㍍の「コスモタワー」と呼ばれるビルに、橋下大阪府知事が府庁舎を全面移転すると表明したのは2008年8月、「関西再生の光が明石海峡の奥から見えた」というのが理由とされたが(男卑弥呼のお告げじゃあるまいし)、09年3月、ビルへの庁舎移転案は否決された。しかし10月、移転条例案は否決されたものの購入案は可決され、大阪市が持て余していたビルは昨年6月、85億円で大阪府のモノになった。
その後、橋下は議会の否決を無視し11月から部局移転を強行、しかし、今年の「3.11」で市内は震度3とそれほどの被害はなかったがコスモタワーの「咲州庁舎」だけは大揺れとなり壁のひび割れ、天井パネルの落下、水道管断裂など360カ所の被害が発生、停止したエレベーター4基に男性5人が5時間近く閉じこめられるなど耐震性の弱さをさらけ出した。
結果、全面移転断念に追い込まれた橋下前知事は、府議会でのビル購入の責任を問われると、「後の予測できない事象の全責任を取れと言うのでは、政治なんて一切できない」と居直る。「咲州庁舎」には引き続き2000人の職員が地震発生におびえながら残っている。政治は結果責任だろう。
 彼の尋常ならざる人格による失政で府政は混乱、職員の自殺者も「11人」出たというから恐ろしい独裁政治だ。
橋下の立ち上げた「大阪維新の会」なる勢力もガラクタ以下だ。
笑顔が憎めない、などといって橋下をこれ以上野放しにすると1930年代ヒトラーを登場させたドイツのようになってしまう。「地獄への道は微笑みながらやってくる」のだ。
 大阪市民よ、いい加減にせいよ。こんなファシスト・キッドに騙されるな。
 共産党推薦候補が出馬を取りやめ、とにかく反維新勢力を結集させる決断をしたことの意味は大きい。橋下徹打倒あるのみ。

 3日はシネマまえばしでの94歳の肥田舜太郎さんの「内部被爆の脅威」と題した講演会が予定通り開催され、会場に400人ほどが詰めかけ、放射能汚染に対する不安と怒りの強さを改めて認識させられた。
 先日の小出裕章京都大学原子炉実験所助教の話も含め、原発を即刻止め、原発のない社会をつくることなしにこの問題は解決されないことが共通認識のようだ。

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