2011年11月27日日曜日

ふるさとと子どもたちを放射能から守る沼田学習会

比較的高濃度の放射線量が測定されている沼田地域、それ故に深刻な影響を考慮してかなかなか声の上げにくい地域状況を食い破ろうと、地元有志たちが企画した「ふるさとと子どもたちを放射能から守る沼田学習会」に参加した。
 講師は福島県いわき市議の佐藤かずよしさん、彼を紹介したのはこれまた角倉邦良群馬県議、広瀬隆さんの大学のような講義もよかったが、佐藤さんは福島現地で実際、生き活動している切迫感と使命感が切れ味よく聴く者の心をとらえた。
1.「冷温停止」は圧力容器が正常の時はあり得るが、メルトアウトしている中ではあり得ない。
2.長期低線量被曝、汚染食品による内部被曝の拡大、海洋汚染の広がり
3.10万人余の人々がふるさとを追われ、190万人余の県民が汚染地域に暮らす状況の深刻さと、国による被災地周辺住民の棄民化、「ヒバクシャ」の強制、事故情報の隠蔽、情報統制の指摘。
4.福島県沖及び双葉断層地震による



第1、第2原発の危機
5.自主避難と集団疎開裁判、避難の権利、東電への損害賠償請求
6.原発被爆者保護法の制定の必要性
など盛りだくさんのことを指摘し、地震活動期である現在、中長期目標としての脱原発ではなく、即時・無条件の原発停止と廃止を強く主張した。
 県民、国民をあきらめさせるさまざまな策動との闘いが原発廃止の帰趨を決める、だから全国の人たちと繋がる必要があることを訴えた。
 
佐藤さんのホームページを「お気に入り」に登録しておこう。
久しぶりに川場村の元気な黒田まり子さんに会った。また呼びかけ人のひとりの真下淑恵さんは八ツ場ダムの反対運動の先頭に立っている人だ。高柳勝巳沼田市議といい、役者が次第に増えていく。

「起きてはならないことが起きてからでないと謙虚になれないのが人間の悲しい業」だとしたら、原発事故が起きてしまった今こそ、自然に対し謙虚になり、原発を即時停止させなくてはならない。

 それは八ッ場ダムについても言えることで、そもそもダムに適さない地質の現地にダムを造ろうとしていることが問題なのだ。
総事業費が03年に当初の倍増の4600億円にも上昇し、今後の関連出費を含めると、1兆円をはるかに越えてしまう大事業、難事業だ。そのくせ時代遅れの無用・不要のダムとなれば、止めるしかないはずだ。もしも完成させてしまったら、後生の人々にどれほどの災難を強制するかくらい考えろ。民主党もひとつくらいいいことをやれ。

 帰途、土田君から電話が来た。彼は東京での柄谷行人の集会に行っていたのだ。「沼田の学習会の報告をしておきました」と明るい声。色んな人が色んなところで原発を止めようとすることが大切。
 12月11日には桐生市内で「原発なくてもエエジャナイカ大行進」いざ前へ。

0 件のコメント:

コメントを投稿