講師と3人の玉村町議会議員 |
吉岡町文化センターでの群馬県町村議会議員研修会は非常に内容のよい講演会となった。
『地方消滅の罠~「増田レポート」と人口減少社会の正体~』と題して首都圏大学東京都市教養学部准教授山下祐介氏、「日本憲法の理念」と題し伊藤塾長・伊藤真氏のお二人の講演だが、山下さんの本「地方消滅の罠」はすでに読んでおり、その姿勢に共感を持っていた。
伊藤真さんについてはお会いするのははじめてだが、その活躍ぶりはよく知っていた。
講演内容は期待どうりで、山下さんは増田レポートの新自由主義的政策を強く批判していた。
そして、伊藤真さんの憲法講演は内容が決して難しくならず、わかりやすい言葉で本質を語り、現憲法の本質、思いを会場に伝えていた。
町村議会といえば保守系議員が圧倒的に多い中でも、納得した人が多かったようだ。
安保法制の問題点を、立憲主義の意味を歴史的経緯から話して、集団的自衛権の行使がいかに、日本国憲法の趣旨に反しているか、民主主義と多数決原理の持つ意味をドイツ・ヒトラーのナチスになぞらえて説明した。
ヒトラー、ゲーリングの言う、人民を戦争に導く方法を、まるで安倍晋三は真似ているかのようだ。
毎年開催される議員研修会だが、今日ほどの内容の濃い、しかもまともな内容の講演会ははじめてだろうと思う。
講師選択は理事会で決定するが、町村議会議長会のレベルでこのお二人を選択できるとは、悪いけど思えない。
事務局の賢明な講師選択に敬意を表したい。
地方議会、まだまだ捨てたものじゃない。