みんな寿命を全うしようぜ

みんな寿命を全うしようぜ
西表島で会った昼の蝶

2012年1月31日火曜日

ドイツからのメール

久しぶりに友人カール.ツッキーからのメールが届いた。福島原発事故直後に家族全員(3人)で玉村町からドイツに避難したことは父親から聞いていた。環境問題や原発に対する感性は鋭いものがある。
 彼が学生の時、資本論を書いたカール・マルクスが青年時代暮らしていたアパートに住んでいたという。本当かいと疑ってしまったがそれは事実らしい。歴史は積み重ねられていくことを実感する。
ツッキーは30代の翻訳者・日本語も完璧だ。承諾を得て全文掲載する。我々ももっと自由に生きていいとつくづく思う。

       記
こんにちは、ご無沙汰です。
ご存知かと思いますが、去年3月に家族とドイツに戻りました。
いつかまた日本に移住するかどうかは、まだ完全に未定状態です。

ところで、今日本で「緑の党」を作ろうとしている「緑の未来」会に、彼らの来独派遣団体(視察旅行)の同行通訳を偶然頼まれ、快諾しました。

それで、1月22日~27日の間に、緑の未来の市議員など日本人12人とドイツ全国を旅し、放射性廃棄物の地層処分地、試掘場、反対運動の一大地方リューヒョー・ダネンベルク郡、バーデンヴュルテンベルク州環境大臣、テュービンゲン市長(2人とも「緑」)、様々な都市事業公社など、色々エネシト・再エネ、脱原発、市民参画、市民運動について見学、対談して、また、ベルリンのコッティングウール
下院議員(緑)とお食事会も開きました。(ドイツ首相に、日本の脱原発に向かって外圧を掛けていただくことも頼みました。)

仕事とはいえ、自分も色々考える機会となり、緑の人たちと非常に気が合ったというのもあって、日本に必要な運動はこれだ!、自分も参加したいのだ!と決心しました。これから、自分の出来る範囲で色々運動に貢献したいと思います。
(おそらく「緑の党ドイツ支部局」または「緑の党ドイツ連絡員」になります。)

僕の言葉でまとめると、「緑の未来」の目標は主に以下です。
・まず第一は、原発を止める
・その延長線で「再生可能エネルギー」へのシフトを実現する
・もっと広い意味では、自然環境全般を守る・元気にする
・市民が元々持っていたが奪われた「つながり」を取り戻す(⇒地域社会)
・発電も経済も権力も「分散」させる(⇒地域社会)
・経済成長に頼らなくても豊か・幸せな生活ができる環境・制度をつくる

石川さんも色々、脱原発に対して地元で頑張っていると義理の両親から聞きました。だから、同じ発想の人として、彼らとつながって、「合流」していただけませんか?

義理の両親にも地元の知り合いや親戚にも、運動への参加を勧めたいのですが、群馬支部・玉村支部などはまだまだ存在しないのですね。
でも、群馬にも非常に必要だと思います。

石川さんは何か似たような組織・会などを計画していますか?あれば是非教えてください。
まだなければ、「合流」を是非検討してください。
 
原発を止めるのには、具体的にはあと2年ぐらいしかないと思います。その機会が過ぎたら、日本は今までの続きでもう良い方向には変わらないと思います。

また、メーリングリストなど、イベント情報を発信してもらえるように僕のメールアドレスも登録していただければありがたいです。

今回の視察旅行に興味を持っているようであれば、色々情報や資料をメールでお送りします。

よろしくお願いします!

ツッキー・カール Karl Zucchi



追伸
緑の未来とのつながりについて、もう一度強調したいのですが、「脱原発だけ」が目標なら、上手く止められたとしても、目標達成後に社会自体は元通りに戻ってしまいます。それと同時に、地域だけの運動として、(もちろんすごく重要な活動ですが)届く範囲も限られているため、それを上手く全国のもの、周辺のもの、発想の近いものと色々つなげないと行き詰まりの可能性も感じています。
そのため、今年中に「緑の党」を設立しようとし、来年に初めての緑の参議院席を取ろうとしている全国運動「緑の未来」と是非合流してください。

脱原発をはじめとして、社会全体を元気に戻す運動ですので、皆さんの子供や孫にもっといい社会を提供したいという気持ちが少しでもあれば是非一緒に頑張ってください。
力を合わせれば、10年後の日本はいかに素晴らしい国になれるか、想像してみてください。

2012年1月27日金曜日

琵琶湖近くの国際文化研修所で研修

「自治体予算の編成」と題して今日から二日間の研修をしている。琵琶湖まで歩いて10分ほどに位置する国際文化研修所だが、施設も整い、研修内容も豊富で全国の市町村議員がここで学んでいく。
玉村町議会もほとんどの議員が研修を受けた。最後に残ったのは石川だけということで初めての参加となった。参加者の中には20回を越える議員もいて、近くにこのような充実した研修所があるのがうらやましい。
 明日は朝食前に琵琶湖散策といこう。唐崎神社の松も見たい。
京都駅まで湖西線で20分足らずの近さ。唐崎駅の隣の駅は大津京、歴史を感じさせる。

2012年1月26日木曜日

テント広場を守れ。経産省に今すぐ抗議の声を

以下の緊急要請あり。早速、大臣官房へ抗議の電話した。

【原発事故により大変な目にあっている人たちが経産省の敷地に集まり声を上げることは、当然のことであり、直接被害者の声を聞ける場なのだから、むしろ感謝して対応して欲しい。
自民党じゃあるまいし、排除などとはとんでもないこと。何のために政権交代したのだ。人民は怒っているぞ。枝野さんに必ず伝えるように】と電話した。若い女性の低姿勢での対応だった。表現の場としてのテント広場を守れ。

  以下要請文
経産省前テントひろばの高橋幸子です。
昨日、枝野経産相がテントひろばに対し退去命令(1月27日まで)を出しました。

テントひろばが4ヶ月半も維持されてきたのは、全国や世界各地の方々が交流し、情報を共有し、文字通り「反/脱原発のみんなのひろば」になっているからです。枝野経産相がすべきことは、テントの撤去ではなく、原発の停止・再稼働の停止です。

テントは、原子力政策を全く顧みず、あまつさえ原発を再稼働させようとする経産省に対し、抗議のため、やむにやまれず建てられたものです。
原発停止のために人々がつながろうとする事さえ許さない枝野経産相の撤去命令は決して承服することができません。

今動かなければ、警備員や警察官を大量導入した実力行使も十分に考えられます。 ぜひ、枝野経産相と経済産業省に『テント撤去の中止を!』との抗議のFAX,電話、メールをしてください。よろしくお願い致します。

★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★★☆★

経産省テントひろばは、脱原発のためのみんなのひろばです。
枝野経産相と経済産業省は、テント撤去ではなく、原発停止・再稼働停止をしてください!!
枝野経産相と経済産業省に『テント撤去の中止を!』とのファックス、
電話、メールを集中してください!!!

【経産省】
大臣官房 (TEL)03-3501-1609
広報 (FAX)03-3501-6942

【枝野幸男経産相】
[国会事務所]
(FAX)03-3591-2249 (TEL)03-3508-7448
[地元・大宮事務所]
(FAX)048-648-9125  (TEL)048-648-9124
(E-mail)omiya@edano.gr.jp

2012年1月24日火曜日

府民が橋下徹前大阪府知事に96億円賠償せよと訴える

何を言っても聞く耳を持たない橋下の態度がまるで「変革者」のように見えるのだろうか。自民、公明、民主までが「維新の会」の些細な動きにまで異常と思われるほど反応する。
 真実、彼は無責任な人物だ。
 橋下は大阪城近くの府庁舎を、埋め立ての人口島である咲洲(さきしま)で事実上破産状態になっていたWTC(ワールドトレードセンター)ビルへ全面移転させようと2010年6月に85億円で購入、改装工事、一部移転費用含めて11億円を支出した。しかし、昨年3月地震で、震度3にもかかわらず、350ケ所以上の補修を要するなど耐震性への不安を露呈した。府民や専門家などから相次いで安全性、防災拠点としての問題性などを指摘され、昨年8月全面移転は断念された。
 この間、議会は二度にわたり移転案を否決しており、議会を軽視した橋下の強引な手法は首長として大いに問題、として橋下前府知事に対し96億3000万円の損害賠償請求するよう松井現知事に求める訴えだ。
 府市二重行政の非効率を叫びながら、一方で橋下のこのような巨額の税金無駄使いを放っておいていいのか、ということで府民がいよいよ動き出した。
 3月2日には「WTCビルの購入と庁舎移転に費やされた巨額の税金を橋下前知事から取り戻す会」の正式発足総会を兼ねた記念講演、決起集会が開かれる。

2012年1月23日月曜日

貫井孝道町長3選なる

厳寒の町長選だったが、貫井さんが8085票、羽鳥さんが5865票という結果になり、貫井町長の3期目の当選が決まった。
トップが代わればよい方に向くこともあるが、逆の場合もある。今はそのときではない。国の混乱状況を考えれば、落ち着きある行政を着実に進めることが町民生活にとり最善の道と思う。
 五十嵐伊勢崎市長も斉藤議長と一緒にお祝いに来てくれた。高崎からは松本もとしさんも駆けつけてくれた。これまでの信頼関係の継続こそ力だ。

名刺交換から始めるのでは、信頼関係醸成の期間だけ停滞してしまう。これでいいのだ。

2012年1月22日日曜日

2月1日の呼び掛け人会議の会場が前橋市の群馬教育会館に変更となりました。

2月1日開催予定の〈3.11さよなら原発アクション〉の呼び掛け人会議の会場が高崎労使会館から前橋市の群馬教育会館に変更された。時間は午後6時30分から。
 2種類のチラシも用意でき、制服向上委員会、高木久仁子さんの参加も決まるなど次第に準備も整いつつあるなか、より具体的に集会内容やデモの企画などを詰める大切な会議なので多くの人の参加をお願いしたい。

 昨年4月以降、全国で延べ10万人を越える人々が脱原発デモに参加したという。これは学生運動が高揚した1968年を上回る勢いだ。
 こんな危険な原発を日本列島を取り巻く形で54基も作ってしまった(まるで自爆装置ではないか)ことに対する悔悟の念からでもあるだろう。
遠い将来にまで危険負担を負わすことのないよう「今すぐ原発を止めよう」との庶民の強い意志で、これこそが未来に対する責任ある行動だ。

 昨日は「低線量被曝の脅威」と題して関根一昭さんの講演の後、小雨降る中、藤岡市内デモが行われた。100人ほどの規模だが、全国至る所で大小規模の反原発デモを敢行し、地熱を上げることにより原発推進勢力に対抗する政治力をつくり出すことが必要だ。デモは大切な表現行為だ。

 今日は玉村町長選投票日、さて結果はいかに。
ということで、映画「ゴーストライター」。
ロマン・ポランスキー監督作品で2010年度ベルリン国際映画際銀熊賞を受賞した。「戦場のピアニスト」から9年、まもなく80歳を迎える監督が描いた本格的サスペンス。
 元英国首相から自叙伝執筆を依頼されたことから始まる一連の流れはどうしても、ブッシュと組んでイラク戦に突っ込んでいったブレアとダブってくる。まあそうだろうが、とにかく見応えある作品だ。
暗殺者がその場で暗殺されるなど見事な口封じと最終場面での元首相の妻さえCIA要員と暴かれるシーンは見事と言うしかない。
 シネマテーク高崎で2月3日まで。

2012年1月20日金曜日

人は繋がっているのが世の中、こんなことも。

 先日、県議の小川晶さんに久しぶりに電話した。3月11日高崎での「脱原発集会」への参加依頼だ。
 その話の中で、玉村町に友人がいることもあり町長選挙事務所に顔を出したい、友人の義父は事務所に詰めていて、姓は内山と言うではないか。あてもなく先輩の内山設計に尋ねると、まさにその内山さんだった。お互い驚いた。
 千葉県出身の小川さんの親友が私のすぐ近くで設計事務所を営む内山先輩の息子さんと結婚しているとは全くの想定外。でもこういうことは世の中いっぱいある。これも縁でしょうか。
 世界中の人々、本当はどこかで繋がっているんだ。同じ猿から進化した出自を思い出した方がいい。「人類皆兄弟」とはいい言葉、では戦争は兄弟喧嘩か。
 自然のなかで生まれ、生き、死んでゆくのが自然なはずだが、そうはさせてくれない社会はやはり変える必要がある。

2012年1月18日水曜日

3.11 高崎での脱原発集会のイベント企画に〈制服向上委員会〉

角倉県議から電話があり、3月11日の高崎市内での「さよなら原発集会」のイベント企画に「制服向上委員会」の参加が決まったとのこと、また故高木仁三郎さんの奥さんの高木久仁子さんも参加するとのこと、彼の顔の広さと行動力には目を見張るものがある。
 原発のない社会を作ることは今の自民党、民主党の政治ではできない。
私たち庶民が政治力を手にし、原発廃止に動き出さなければならない。誰かさんに頼っていては何もできない。自信をもって始めよう。呼び掛け人参加者はどんどん増えてきている。とにかく力をつけること、自信をもって前に進み出すこと以外にない。
 久しぶりに小川晶さんへ電話した。前橋市長選の応援で忙しそうだが、20日の午前中、貫井町長の事務所に陣中見舞いに来てくれることになった。

2012年1月17日火曜日

玉村町長選スタート

今年の冬は本当に寒い。そんななか22日の投票日に向け町長選がスタートした。どちらの陣営にとっても厳しい冬の選挙だが、気象条件は同じ、全力でたたかい抜き現職の3選を勝ち取りたい。
出陣式には早朝にもかかわらず200人以上の住民が詰めかけ必勝を誓った。

2012年1月16日月曜日

明日から玉村町長選、貫井孝道3選目指してたたかいます。

私に連合群馬の事務局から問い合わせがあった。匿名の組合員から「住民から訴えられている町長を支持するのか」という内容の電話が連合群馬事務局へ入ったらしかった。当然、大局的見地からの支持判断として、聴くに留めておいたとのこと。
連合群馬は貫井孝道さんの勝利に向け全力でたたかうことを再度確認した。
 それにしても執拗な行動だ。

 先日は、貫井町長支持議員有志が出したチラシに対し、「和解を認めた議員は許さない」とのチラシが入った。

 そして、「羽鳥かつゆき内部資料8」のなかで、中央小地区の町田さんのコメントがあった。「500万円の弁護士費用を惜しみ、正義を曲げた現町長を信用できますか。世の中、金ばかりではありません。大事なのは人のこころです。執行した現職員のプライドは金よりも軽いのか、ぜひ正義感のある羽鳥さん頑張ってください」というもの。

 この辺で自分自身に降りかかってきた火の粉を振り払おうと考える。
 中央小地区の1住民の町田さんがいう「正義」を理解しようと努力したが、私にはそういう結論にはならない。
 私は一応、議員をしている手前、事件に際しては、住民を取り巻いている経済環境、背景も考慮する。
 この20年ほどの新自由主義政策のなかで、日本社会に大きな格差が生じ「貧困」という言葉が実態として現れてしまった現実を直視したい。
 年収200万円以下の勤労者が1200万人に及び被生活保護者が207万人を越え、年間3万人を超す自殺者が14年も連続している現実社会を考えるとき、競争社会からはじき飛ばされた多くの人々にとり、生きること自体がどれほど困難なことか配慮する必要がある。
資産の何もない「貧困者」に「通り一遍の正義と規律」を求めるなら、この矛盾に満ちた社会(それこそ金こそは力の世の中になってしまった)を糺す「正義」をそれ以上に求めなければならない。

 そのような観点から、平成22年6月議会での専決処分に対する賛成討論と9月の決算に関する賛成討論を掲載し、和解に対する私の見解とする。

経緯
1.平成20年5月23日給料として振り込まれた19万9959円を町が差し押さえた。
2.7月18日原告より異議申し立てがあり、法令審査会で協議の末、9月12日付けで棄却した旨を通知した。
3.平成21年3月9日差し押さえ処分の取り消しを求める訴えを提訴

最大の争点は、給与生活者の最低限度の生活維持等に充てるべき金額の差し押さえを禁止している国税徴収法76条により、給料として口座に振り込まれた全額の差し押さえは違法ではないかというもの。
判決は、「給料等に基づき支払いを受けた金銭につきその一部を差押禁止とする一方、給料等の振り込みにより成立した預金債権については何ら触れられていないことにかんがみれば、預金通帳の原資が給料等であったとしても、その差し押さえは国税徴収法第76条に違反していないと解すべき」と町の行為を認めている。
しかし、現在の給与支払いの多くが口座振替という現実からすれば、この解釈はおかしいといえ、控訴されるのは当然のこと。76条を限定解釈ではなく類推解釈をして、給与振り込み型の労働者の生活権も守るべきと考える。

高裁、そして上告審では、憲法25条の生存権(全て国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。)の規定により、一審の解釈が許されるのかを審理することになる。一審判決が維持されるとは限らない。

最高裁勝訴の展望もあるわけではなく、期間、費用とも相当かかる割に、滞納徴収額20万円では、今後訴訟を継続した場合、住民の側からの批判が当然予想される。
このような「理念裁判」は負けた側にとり「不当判決」と言うだけのもので獲得するものはほとんどない。

和解解決金額62万円が高いかどうかについては意見の分かれるところだが、その目安は原告が損害賠償として町に請求していた80万円といえ、一審勝訴後の和解交渉だったからこそ62万円で決着できたということであり、今後訴訟を進めたときのことを予想すればはるかに安い金額といえる。最小の出費で押さえられたと認識すべきである。

なお、5月21日に行われた監査報告によっても、「結果的にこのような事件となったことは遺憾なことである。こうした問題の発生を防ぐために、関係各課の更なる連携と慎重な行政事務の執行に努め、事務の改善を検討されたい」との意見が添えられ、「本件事件における関係書類の確認や担当職員からの説明を聴取することにより、国税徴収法や地方税等の関係法令に基づき適正に執行されていると認められた」と報告されていることを付言したい。

専決処分について、

2月3日判決、2月16日、町は具体的に和解の方向で動き出したが、この訴訟は本人訴訟ではないため、訴訟代理人を通じてのやりとりになり、当然のことだが、意思疎通と判断に時間を要することになり、結論までに時間がかかることとなった。
和解を模索する中、3月26日、東京高裁からは期日呼び出し状が届く。相手側が高裁での期日に対応するため大きく動き出す前に、機先を制する形で町が和解決着を試みたたことは理解できる。
3月31日に和解し和解金を支払ったわけだが、このタイミングを逃すと和解条件が町にとって不利になるとの判断も働くなかでの専決処分は執行の裁量の範囲内のものと考える。

 地方自治法179条では専決処分を認め、その第3項で、「長は次の会議でこれを議会に報告し、その承認を求めなければならない」と規定する。まさにこの議会でのこの議論がその会議である。これらを勘案すると、執行の和解から専決までの一連の対応に齟齬(そご)があるとは思われない。

教訓化すべきは、異議申し立てに対応する中、訴訟を回避すべく様々な観点からの点検が欠けていたことであり、それらが健全に機能する法令審査委員会に改革することが喫緊の課題といえる。

21年度一般会計歳入歳出決算に関する賛成討論
平成20年9月のいわゆる「リーマンショック」により日本経済、世界経済は大きく失速しました。大恐慌の再来とも思える経済の激変の中、まず自動車産業界での派遣労働者の大量解雇から始まり、失速した経済の影響は、国内全般に及び、倒産、失業者の増大、法人税の大きな落ち込み等となって表れ、それは現在に至っても回復したとはいえない状況です。21年度予算編成時はどうしたら町民の暮らしに影響の出ない予算を組めるのかと、どの自治体も危機感に駆られた年でした。
そして昨年8月の政権交代とその後の中央政治の混乱の中で今私たちは暮らしています。

しかし、たとえ政府が混乱しても、玉村町は生きていかなければならないという強い思いの中での21年度の行政運営だったといえます。不況の影響による法人町民税の2億5千200万円の減収等厳しい環境下、「町民の生活が第一」という歳出総額108億9901万円の行政運営をやり抜いたことは評価できます。

この決算に関する議決は、単に、承認されたか否かという意味においてだけで執行側にかたづけてもらっては困る内容を含んでいます。

例えば、平成20年の滞納処分に関し、町が被告となった訴訟の顛末について、未だにその意味が理解されていない状況が一部にあるようです。

何度も言いますが、給料として銀行口座に振り込まれたその全額を町が差し押さえた事からこの事件は始まっています。提訴の段階で、原告がどんなに信頼関係が成り立たない人物かと言うことは関係なくなってしまったのです。「全額差し押さえに対する異議」が申し立てられたとき、提訴を回避する事ができなかった事が悔やまれます。
その後の和解と62万円という和解金額は、その時点での最小の金額と判断します。専決処分に関しても十分緊急性という要件を備えています。この事件を今後の行政運営に活かす事が町執行部の課題といえます。

 加えて言えば、町からの和解金62万円の支出に関し、返還を求める住民訴訟が提起されました。もし、裁判を継続し、高裁から最高裁へと進み決着した場合、今度は、「最高裁までにかかった裁判費用(おそらく数百万円)は滞納金額20万円に対し余りに大きすぎる」という訴えが出されるでしょう。どっちにしろ、裁判に持ち込まれると、極めて複雑な状況になるので、裁判を極力さける事を今後の教訓とすべきです。

防災行政無線予算399万円に関して言えば、今年度予定されている防災無線に関し、誰がみても公平、公正の観点から問題ない競争入札にすることができれば、調査研究、実施設計に関し、成果があったと評価できます。

行政は決して無謬ではなく反省すべき事は必ず出てきます。それを克服することも行政力であるし、その克服力を強化する事を求めているのが議会であり町民です。小さな木ばかり見て森を見ないような大局観なしの議論ばかりしていたら、未来に対して道に迷い町民に幸せの未来の姿を提示する行政は育たないと言うべきです。

100歩譲って和解金62万円ないしは防災行政無線予算399万円の歳出に問題があったとしても、108億円に及ぶ町民福利のための21年度歳出全体を人質に取るような形で否定することがあったら、昨年度の予算執行でその恩恵を受けた多くの町民に冷や水を浴びせることになりかねない事を認識すべきです。

監査報告の中で厳しい指摘がいくつもなされています。私はそれらの指摘全てに同意する者として、執行側にはその指摘を謙虚に受け入れ、業務を改善する事を望みます。
20年度から21年度そして22年度へと続くものとしての21年度決算は、現下の厳しい経済情勢のもとで、住民福祉の向上に十分寄与したといえます。
以上、行政の継続性をも考慮した上で、21年度決算に関し賛成討論とする。

2012年1月15日日曜日

お薦めの映画「エンデイングノート」上映開始

シネマテーク高崎で昨日から「エンデイングノート」が上映開始された。午前の時間帯に行ったが大勢の観客が来ていたので、この映画に対する関心の高さを実感した。
 昨年、「奇跡」上映の際、是枝裕和監督が紹介していた作品なので是非観たいと待ちかまえていた映画だ。
 「わたくし、終活に大忙し」との副題もいい。決して暗くなるような映画ではない。
父・砂田知昭の現役引退あたりからガンによる死亡に至るまでを、彼自身の段取り(エンデイングノート)に基づき、娘の砂田麻美が丁寧にカメラで追っていく映画で彼女の第1回監督作品。プロデューサーは是枝裕和監督。
 誰にも訪れる死に対し、前向きに生きようとする本人と家族の姿が胸を打つ。必見です。
 シネマテーク高崎で2月3日(金)まで上映。」

2012年1月12日木曜日

「3.11さよなら原発200万群馬県民アクション」呼びかけ人会議

厳寒の昨日、高崎労使会館での呼びかけ人会議には80人くらいの人たちが集まった。正式名称の細かいところは事務局にまかせるとしても、3月11日の群馬県での大集会とデモの実現にかける熱気を強く感じさせる会議だった。
 党派の壁をぶち破り膨大な無党派層の結集の中にこそ新しい政治の芽があると考える。やり切ってみれば党派なんてこの程度のものだったと実感したとき、1%のブルジョワ連中と真に闘える新たな政治勢力が生まれる。
 会議の結論として、3月11日高崎市役所前の公園で賑やかに「脱原発集会とデモ」を福島と連帯して決行する。
さらに具体化させる会議を2月1日(水)高崎労使会館で午後6時30分から開く。
 
 関連情報 
     
※1月21日(土)午後1時半~3時半
      藤岡公民館3階大会議室
     「低線量被曝の脅威」講師 関根一昭さ ん (埼玉・小鹿野高校教員)
      ★3時半から藤岡市内デモ

※1月22日(日)午後2時~4時
      おひさま倉賀野保育園ホール(倉賀野町194)
     「放射線内部被曝から子どもを守るために」 
     お話し 「食品からの内部被曝を防ぎ、免疫力を高めるための具体的な食材の使い方」
     講師 高崎中央病院栄養課課長湯本裕子さん

     
※2月1日(水)午後6時半~
      高崎労使会館2階
      「3.11さよなら原発群馬県民アクション」呼びかけ人会議

     
※2月11日(土)午後2時~
      高崎労使会館ホール(027.323.1598)
     【原発といのちを考える2.11市民集会】
      講演 片岡輝美さん(放射能から子どもの命を守る会・会津)
      ビデオ「子どもたちを放射能から守れ・福島のたたかい」
         「隠された被曝労働・日本の原発労働者」上映

2012年1月10日火曜日

中学生の武道必修化について思う

中学生の武道必修化が学習指導要領で取り入れられるようになったのは、教育基本法が安倍内閣の時、強行採択され改正されたからだ。
 国の歴史、伝統、文化を強調する保守色に染まった改正基本法のもと、武道の必修化となった。
今時、武道の必修はないでしょう、というのが率直の思いだ。いろんなスポーツを生徒に選択させればいいではないか。柔道、剣道、相撲、これら人と組み合うスポーツに生来相性の悪い子どもは少なからずいる。
「その意に反する苦役」と感じる子どもに「苦役」を強制し、ガマンをさせるのも教育とでもいうのだろうか。その上、問題なのは、どの武道を選択するかは学校単位で決めること、生徒に選択の余地がない事だ。
 成長過程の子どもたちに大人(学校)が決めたひとつの武道を押し付けるような「教育」をして、平然と何の疑問すら差し挟まない教師や社会になってはいけない。
 どこかにこんな国があったら総批判するだろうに、日本の教育自らどんどん狭い世界に入り込み教育を貶めている。
 子どもたちの好奇心を取り入れる教育環境を充実させる方が、絶対、未来のためになる。大量生産されたガマンしかできない体制従順型人間であふれた社会だけは勘弁して欲しい。
 それにしても教育界が「学習指導要領」に従順なのには驚くばかり、無責任な文部官僚の妄想などぶっ飛ばせ。

2012年1月8日日曜日

どんど焼きの準備作業と箱石小林山

 









7日は箱石少林山祭り、幸い風もなく静かな日だったので過ごしやすかったが、それにしても北向きの社は陽もあたらず寒々しい。毎年のことだが、だるま売りがあるので近隣からの参拝客があるが、それがなくなったらどうなってしまうのかという岐路にさしかかっていることは間違いない。伝統の祭りをそのままの姿で維持することは難しい、工夫を加える時期だろう。
 一方のどんど祭りの準備も子供会だけでは無理ということで、今年から区の応援も加わり準備作業をした。私も班長なので子どもたちと竹取作業から組み立てまでの全作業に参加した。これとてなかなかな作業で、慣れない参加者の悪戦苦闘3時間、見事なものができあがった。
「燃やしてしまうのはもったいないよね」の声も聞こえる。
いよいよ正月気分も終わりかな。
 原発事故による放射線量の高い地区では、今年はどんど焼きの取りやめが相次いでいることを考えれば、変わりなく行事を行うことのできることを喜ぶべきか。

2012年1月5日木曜日

今年の政治的課題、まずは玉村町長選での貫井町長3選から

時代の転換期とは誰もが言う。ではどのような時代認識で転換期というのか。現状の枠内での「改革」で未来へと希望をつなげることが出来るのか、それは多いに疑問だ。資本主義経済体制そのものが行き着いている事が全ての原因として見た方がいい。
 既成政党の対応不能の様に国民はあきれ果て、橋下の「維新政党」が増長する状況に、私は戦前のファシズムの台頭を見ている。「改革」を叫び既存の構造を解体した結果、何が起こったのか。軍部の政治支配と戦争教育、戦争政治、そして焦土と化した国土ではなかったか。
 その教訓から開始した戦後政治が、今、違った形で同じ道を進もうとしているように見えてならない。
小選挙区制のもとで民主、自民という同じ政党が誕生し、それが、対抗的に政策に反目しあっている。これは民意と全くかけ離れた政治というしかない。庶民にとりストレスがたまることは当然のこと。しかし言葉だけの「改革」にだまされてはいけない。
 玉村町町長選もそうだ。何でもトップを変えれば全てが良くなる、という短絡思考で町長選びをされてはたまらない。
的確な社会情勢判断のもと住民の多様な要望に丁寧に応える姿勢と誠意が基本だ。
その上でこの8年間の貫井孝道町長の行政姿勢を点検すると、今の時点で他の人に変える必要はないと考える。
行政に王道はない、地道に歩み続けること、それが出来る人に町長をしてもらうしかない。そして、そのことを理解出来る住民であるべきだ。

今日は賀詞交歓会、今日をもって本格的に行政の1年が始まる。天かける龍のようにいきたいもの。

2012年1月1日日曜日

謹賀新年  POWER TO THE PEOPLE


 








穏やかな天候で始まった新年の始まりは地元箱石地区での新年会から。様々な職業や生活形態の違いから住民がそろうのは新年と3月の総会くらいしかない。それでも仕事などで参加できない人が多いのが現実だ。
昨年の大震災と原発事故の影響だろう、こういう顔合わせが大事なんだよ、という声がたくさんあった。
 箱石の公民館は貫前神社境内にあるため、そこでまずは初詣。新年会の後、養命寺で年始の挨拶、そして玉村八幡宮で参拝がてらに「天かける龍」をパチリ、今年はこの意気で飛ばすぜ。

 いつもなら母親の手料理を食するのだが、今年は入院中なのでそれも叶わない。もうこれからも無理だろう。

 今年の歌は 「POWER TO THE PEOPLE」 がいい。ジョンレノンの歌だ。直訳すると「人民に力を」、日本語訳では「人々に勇気を」となって売り出された。
龍のように勢いよく飛び出そうぜ。