みんな寿命を全うしようぜ

みんな寿命を全うしようぜ
西表島で会った昼の蝶

2012年1月31日火曜日

ドイツからのメール

久しぶりに友人カール.ツッキーからのメールが届いた。福島原発事故直後に家族全員(3人)で玉村町からドイツに避難したことは父親から聞いていた。環境問題や原発に対する感性は鋭いものがある。
 彼が学生の時、資本論を書いたカール・マルクスが青年時代暮らしていたアパートに住んでいたという。本当かいと疑ってしまったがそれは事実らしい。歴史は積み重ねられていくことを実感する。
ツッキーは30代の翻訳者・日本語も完璧だ。承諾を得て全文掲載する。我々ももっと自由に生きていいとつくづく思う。

       記
こんにちは、ご無沙汰です。
ご存知かと思いますが、去年3月に家族とドイツに戻りました。
いつかまた日本に移住するかどうかは、まだ完全に未定状態です。

ところで、今日本で「緑の党」を作ろうとしている「緑の未来」会に、彼らの来独派遣団体(視察旅行)の同行通訳を偶然頼まれ、快諾しました。

それで、1月22日~27日の間に、緑の未来の市議員など日本人12人とドイツ全国を旅し、放射性廃棄物の地層処分地、試掘場、反対運動の一大地方リューヒョー・ダネンベルク郡、バーデンヴュルテンベルク州環境大臣、テュービンゲン市長(2人とも「緑」)、様々な都市事業公社など、色々エネシト・再エネ、脱原発、市民参画、市民運動について見学、対談して、また、ベルリンのコッティングウール
下院議員(緑)とお食事会も開きました。(ドイツ首相に、日本の脱原発に向かって外圧を掛けていただくことも頼みました。)

仕事とはいえ、自分も色々考える機会となり、緑の人たちと非常に気が合ったというのもあって、日本に必要な運動はこれだ!、自分も参加したいのだ!と決心しました。これから、自分の出来る範囲で色々運動に貢献したいと思います。
(おそらく「緑の党ドイツ支部局」または「緑の党ドイツ連絡員」になります。)

僕の言葉でまとめると、「緑の未来」の目標は主に以下です。
・まず第一は、原発を止める
・その延長線で「再生可能エネルギー」へのシフトを実現する
・もっと広い意味では、自然環境全般を守る・元気にする
・市民が元々持っていたが奪われた「つながり」を取り戻す(⇒地域社会)
・発電も経済も権力も「分散」させる(⇒地域社会)
・経済成長に頼らなくても豊か・幸せな生活ができる環境・制度をつくる

石川さんも色々、脱原発に対して地元で頑張っていると義理の両親から聞きました。だから、同じ発想の人として、彼らとつながって、「合流」していただけませんか?

義理の両親にも地元の知り合いや親戚にも、運動への参加を勧めたいのですが、群馬支部・玉村支部などはまだまだ存在しないのですね。
でも、群馬にも非常に必要だと思います。

石川さんは何か似たような組織・会などを計画していますか?あれば是非教えてください。
まだなければ、「合流」を是非検討してください。
 
原発を止めるのには、具体的にはあと2年ぐらいしかないと思います。その機会が過ぎたら、日本は今までの続きでもう良い方向には変わらないと思います。

また、メーリングリストなど、イベント情報を発信してもらえるように僕のメールアドレスも登録していただければありがたいです。

今回の視察旅行に興味を持っているようであれば、色々情報や資料をメールでお送りします。

よろしくお願いします!

ツッキー・カール Karl Zucchi



追伸
緑の未来とのつながりについて、もう一度強調したいのですが、「脱原発だけ」が目標なら、上手く止められたとしても、目標達成後に社会自体は元通りに戻ってしまいます。それと同時に、地域だけの運動として、(もちろんすごく重要な活動ですが)届く範囲も限られているため、それを上手く全国のもの、周辺のもの、発想の近いものと色々つなげないと行き詰まりの可能性も感じています。
そのため、今年中に「緑の党」を設立しようとし、来年に初めての緑の参議院席を取ろうとしている全国運動「緑の未来」と是非合流してください。

脱原発をはじめとして、社会全体を元気に戻す運動ですので、皆さんの子供や孫にもっといい社会を提供したいという気持ちが少しでもあれば是非一緒に頑張ってください。
力を合わせれば、10年後の日本はいかに素晴らしい国になれるか、想像してみてください。

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