愛用の葉巻姿は今も健在
久しぶりの内田宅訪問は、庭一杯に植え尽くされた「薬用小植物苑」。
内田紀満さんは昭和56年に「群馬短歌辞典」を世に送った人でその道では知らない人はいないだろう。
私は2013年に、その本をサイン入りで頂いたが、難しくて未だ読み終えていない。しかし、土屋文明を正しくも堂々批判する姿勢に大いに共感、今も奥さんに頭の上がらない理由となっている若き日の私生活まで話す姿は、その道(短歌です)の本流からは遠く外れているとお察しするが、その主観の世界がまた豊かで興味深い。存在が周囲を圧倒している。
玄関先には「ひとりしずか」「ふたりしずか」の鉢がありいきなり説明が始まる。
奥には、インドで紙のなかった時代にお経を書いた「多羅葉」・はがきの木。黒文字(ようじの木)、(無患子)むくろじ、半夏生(はんげしょう)、墨田の花火、黄肌、甘茶、原爆を生き抜いた広島の木、トチノキ、岩に付くのは珍しい岩たばこ、その実はお歯黒の原料とされたきぶし、むさしあぶみ、蛍袋、馬酔木(あしび)、栴檀(せんだん)などの説明を1時間ほど受けた。
ほとんどわからなかったが庭一杯の薬用小植物苑、見事なもの。
「興味ある人がいれば山を案内するよ」と言い、聞きもしないのに、愛用の葉巻の売っている店まで教えてくれた。
善人です。
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