みんな寿命を全うしようぜ

みんな寿命を全うしようぜ
西表島で会った昼の蝶

2011年10月31日月曜日

TPP・出もしないオバマのお化けにおびえる野田政権

県民会館での「TPP交渉参加に反対し日本の農業・暮らしを守る群馬県民集会」に参加した。「TPP亡国論」と題し、中野剛志京都大学大学院工学研究科准教授の講演と集会だったが内容のあるものだった。
 11月に開かれるApECの会議でオバマに会うとき、日本のTPP参加をオバマに表明することが、落ち目のオバマの人気取りにとって最適の時期と野田政権は読み、それに向けて国内調整を強引に進めている事を明らかにした。これは毎日新聞に出ていた記事だが、野田の頭はアメリカの首の上にでもついているのか。オバマの日本選対委員長にでもなったつもりなのか。
 日本社会の将来のことも描けないほどの頭脳らしい。戦前、日米の力関係を無視して日米戦争に突入していったあの時代を想起させる愚かな決断だ。
今〈厳しい日米経済戦争〉の駆け引きに勝負できる政治家がいるとでも言うのか。私が言うのもおかしいが「日本の良き伝統と文化」をすべて衰退させ、謙譲の美徳や勤労観をも弱肉強食の市場原理で押しつぶしてくる。崩壊した日本社会が見えてくるだけだ。現に今日のアメリカがそうであるように。
 TPPに参加しないとアメリカからひどい目にあうと本気で思っているらしい腰抜け首相野田、日米同盟の泥沼に深々とはまりながら、出もしない




オバマのお化けに恐怖している姿は余りにおぞましい。首相を即刻辞めなさい。

昨日は高崎市での箕輪城祭りに参加、迫力ある一戦をこの目でシカと見届けた。玉村㔟は滝川一益軍総勢23名で参上、曇りから雨模様のなかを城内の一隅に陣取り、全体に多少ではあるが華を添えた。

2011年10月30日日曜日

高崎・たまごホールで小出裕章講演会

榛名町での連合群馬の総会に引き続き、夕方、たまごホールでの京都大学原子炉実験所の小出裕章さんの「原発のウソ・汚染の真実」と題した講演に参加した。
生活クラブ生協主催の講演会で、この間の反原発運動人脈で参加させて頂いた。澤浦司法書士も来ていて、放射能、原発事故に対する怒りと不安を多くの人が抱きながら生活していることを改めて実感した。宮田恵さんにもまた会った。会場は満員。
 小出さんは40年以上原発に反対していただけあって、出世はできないが、信念は強いものがある。

止めることができない崩壊熱、
大気中に放出されたセシウムは広島原発の170倍と政府は報告しているが実態はそんなものではなく倍くらいはあるだろう。
使用済み燃料プールの今後の危険性、
核のゴミの捨て場がないのに原発を推進してきたことの罪、
強制的に避難させなければならない地域の第1次産業は残念ながら崩壊する、など丁寧に説明しながら、原子力はエネルギー浪費社会の象徴であり、エネルギー浪費社会は持続可能ではない、福島原発事故の最大の犯罪者は政府である。
そして原発に関し何の関係もない子ども達を守ることが最大の課題と主張し、この事故の教訓は原発の息の根を止めることに尽きると断言する。
良心の学者の思いを聞くことのできたひとときだ。

2011年10月28日金曜日

玉村町議会・浅見たけし新議長誕生

玉村町議会は宇津木前議長の辞職を受け、新議長に浅見たけし議員を選任した。今後2年間玉村町議会を代表することになる。何の問題もない、大丈夫ですよ。皆様方に絶大なご支援をお願いします。

 27日から、意を決して経済産業省前で福島の女性を先頭に反原発行動が果敢に行われ、群馬からも参加している。南條倖司さんの奥さんの歌声が周りに響いていた。「お休み、原発静かに眠れえ」
原発事故ですべてを失う人々が膨大に生まれようとしているのに、無関心でいることは罪深いことだ。まして原発再稼働、原発輸出そしてTPP締結などもってのほか。
 立ち上がった女性たちの座り込み行動は11月5日まで続く。

2011年10月26日水曜日

吉岡町での群馬県町村議会議員研修会

群馬県町村議会議員研修会へ参加するため会場の吉岡町文化センターに行く途中、どこかで昼食をと車を走らせていると、工事中の道の横に「陽なた坂じゅじゅ」という看板を見つけた。もしやと思って行ってみると、緩やかな坂のカーブの途中にその店を見つけた。
 トントンというステップを踏む音が聞こえる。宮田恵さんのフラメンコ教室だった。隣接して「陽なた坂じゅじゅ」があり、そこでパスタを食べた。
なかなかしゃれた店で洋服や装飾品も販売し店の活気も感じられた。最近、宮田さんに会う機会が何となくあり、その彼女の生活の拠点を見つけ、しっかり地に足をつけて生きている姿を知ることができ嬉しくなった。
 「日本の真ん中へそ踊り」をしている友人にフラメンコに路線転換するよう話してみようか。センスが違うから無理かなあ。

 さて群馬県23町村の議員が一同に会しての研修会、講師は全国町村議会議長会事務総長高田恒さん、全国町村議会議長会長の榛東村議会議長高橋正さんを事務的に補佐している人だ。
もうひとりは軍事アナリスト小川和久さん、小川さんの話は結構有意義だった。
3月の大震災当日、帰宅難民がたくさん出たが、東京周辺で大地震が起きたらその被害は想像を絶するだろう、何故、逃げ場、避難場所をつくらないでこんな大都市をつくってしまったのか、危機管理がまるで駄目な大都市と政治を指摘。
危機管理には民心の安定も含まれる。東日本大震災に際し、例えば、何故5年間、大人12万円、18歳以下5万円、住居無料というベーシックインカムを導入しないのか、ベーシックインカムがあれば計画が立つ、被災者が希望を失わないで済むと強調した。
 ベーシックインカムを小川さんが主張したのには驚いた。彼はそういう発想をする人ではないとの予断があった。
 しかし、格差社会を是正する政策のひとつとして有効なベーシックインカムを今の野田政権ができるはずがない。その理念さえないだろう。あれば、TPP締結に血眼になどならない。

 31日は群馬県民会館でのTPP反対集会に参加する。

2011年10月25日火曜日

「チェルノブイリハート」と肥田舜太郎の証言そしてTPP

映画「チェルノブイリハート」を観た。事故から16年後の2002年のベラルーシ共和国、「ホット・ゾーン」の村に住み続ける住民、放射線治療現場、小児病棟、乳児院を撮った作品。身体障害、知能障害、ガン、心臓病を持つ子供たちが続々映し出される。いたいけな子供たちに何の罪があるというのか。治療しようにも予算が足りない実態も明らかにする。

 福島原発事故から7ヶ月、すでに甲状腺異常の子供が現れている。今後のことが心配だ。子供たちを悲惨な目に合わせないためにも、遠くへ避難、疎開させる必要がある。しかし、政治が動かない。現地の原発被災者を見殺しにしようと決断したのか。

 東日本大震災で広大な地域がその復興すらままならない中、TPPへの参加を企てている野田政権は一体誰のための政権なのだ。
競争どころか地域再生すらできずに崩壊する広大な地域・国土ができても製造業の利益が上がればそれでいいというのだからあきれる。社会はバランスがとれてこそ社会として機能する。一次産業・農林漁業を壊滅させてもそれに勝る利益がTPPにあるとでも言うのか。
 アメリカに屈服した「野田売国内閣」など吹き飛ばせ。玄葉光一郎外務大臣は福島出身のはずだ。財界の提灯持ちを原発事故の地元議員がしているようじゃ地元の人たちに恥ずかしくないのか。何度も言うが松下政経塾出身の連中は政治などやるな。目先の金儲けだけしていろ。日本をアメリカに安く売りたたく結果になることを理解できない最低の連中だ。

 さて、11月3日広島陸軍病院最後の軍医・肥田舜太郎さんの証言と題し講演が開かれる。
「内部被爆の脅威」が演目だ。確か94歳という高齢だが、野田、前原、玄葉など現実を直視できない薄っぺらな若い連中とは年季が違う。
 肥田さんは、放射能が超微小でも、人体を破壊するケタ違いのエネルギーを持っていることを指摘する。その一文を紹介する。
「放射線分子の大きさは一般的な酸素、水素、窒素などの分子と同じく、細胞の約6兆分の1とされている。仮に、これを仁丹の粒(直径1ミリ㍍)の大きさに拡大すると、人間の身長は大雑把にみて富士山の約9倍になると計算される。それほど微小な世界で起きる変化を問題としていることを、私たちは理解しなければならない」(『内部被爆の脅威』ちくま新書)
「細胞の中でたくさんの分子が互いに化学反応を起こして、新陳代謝を行って命をつくっています。それぞれの元素が特有のエネルギーを持っていますが、全部100電子ボルト以下。そこに放射性分子が入ってくると、270万電子ボルトもあって、その場をメチャクチャにしてしまう」(『世界』9月号)
 また「長時間、低線量放射線を照射する方が、高線量放射線を瞬間放射するよりたやすく細胞膜を破壊する」という事実も指摘する。
 そして日本女性の乳ガン死亡数とチェルノブイリ事故との関連を推測している。
その肥田さん本人が講演してくれる。是非参加してください。

日時 11月3日午後2時45分
場所 前橋元気プラザ

申し込みはシネマまえばし
電話027.231.8000
FAX027.231.8006

「チェルノブイリハート」「100.000年後の安全」は11月3.4.5.6日の4日間上映

2011年10月23日日曜日

国際交流祭と放射能防御プロジェクト

玉村町勤労者センターで第5回国際交流祭が賑やかに開催された。町内に住む韓国、中国、フィリピン、ベトナム、インドネシアなどの人々を中心に各国の食べ物や歌、踊りを披露し交流を図ろうとするものだ。今年は群馬朝鮮学校の生徒26人の参加を得て朝鮮の踊りや歌も加わり昨年にも増して盛大なものとなった感はあるが、まだまだ工夫の余地は相当ある企画だ。本気でやろうとするとスペースが少ないのが一番の難点だ。
 終了後、昼食をみんなで食べたが生徒達のしつけの行き届いていることには驚いた。群馬朝鮮学校の全生徒数は50人を割っている。少数精鋭といえば言えない事もないが、生徒数の減少は寂しいものだ。

 午後からは文化センターで放射能防御プロジェクトの木下黄太さんの講演会、これがすごい。彼の放射能汚染に対する知識やこれまでの実績がこれだけ多くの人を集めたのだろう。子どもを連れた親たちが色んな地域から来て会場を埋めていた。杉並区から来た女性もいた。
キノコにはダメ、この冬のインフルエンザ対策も万全になど微に入り細に入りの話しにメモを取る人たちも相当いた。
 「レベル7」という原発事故を起こしながらも、原発再稼働や原発輸出などという経団連や政府の連中は正気の沙汰とは思えない。人が生きられなくなっても金儲けしたいのか。怒るで。

2011年10月21日金曜日

フラメンコライブ in上陽小学校

上陽小学校体育館でフラメンコライブが行われた。行きつけのプールにチラシが貼ってあったことにより知った訳だが、宮田恵さんが彼女の仲間と出演するということで馳せ参じた。
結構大勢の人が集まり、熱心に鑑賞していた。
アレグリアス、ペテネーラ、アルハンブラの思い出、テイエントスと続きグアヒーラ、ファルーガなどを披露した。全て知っている訳ではないが、スペインのフラメンコにのめり込む気持ちがわかるような気もした。
広い世界を知るという意味でも小学校でのこのような企画は重要と思う。
 宮田恵さんは「原発止めよう群馬」の呼びかけ人のひとりで、8月21日玉村町文化センターでの広瀬隆講演会でも踊って頂いたプロのダンサーで注




目の人だ。

2011年10月20日木曜日

泰子とゴビンダそして村木

風邪のため早く帰り、暖かい太陽の日差しの中で眠くなるまで読んだ本が、岩崎から借りた「東電OL殺人事件」と「東電OL症候群」著者佐野眞一の2冊、勿論900ページ近くの本を一日で読めるはずがない。何日もかけて読み進めていたわけだが、遅読の自分としてはかなり速いペースだった。そして昨日読み終えた。
 それは関心のあった事件だったが、深入りしないでいた。しかし、先日、新証拠が発見され再審への突破口になるか、などという新聞記事もあり、「被疑者ゴビンダはでっち上げられた」と直感していた私としては、未だ獄にとらわれているネパール人青年ゴビンダ・プラサド・マイナリへの同情の念が禁じ得ない。

 東京大学卒業の父と日本女子大学卒業の母を持つ慶應義塾大学卒業後東京電力に入社した泰子が何故、売春に身をやつしていったのか、その闇を解こうとする作品だが、泰子の度はずれた生き方、例えば、会社勤務の後、毎日客を4人取ると決め、しかも最終列車で帰宅する、客の名前と金額など克明に記録する几帳面さなどは、その辺で「援助交際」をしている若い娘の軽さを吹き飛ばす迫力を持つ。「大堕落」の凄みは他の追随を許さない。
彼女が殺害された建物の隣のアパートに友人と住んでいたゴビンダは勿論、泰子の客ではあったが殺害などしていない。千葉県の仕事場から帰る時間からしても殺害時間には居合わせられないのだ。
一審裁判長は「被告人は無罪」と言い渡した。殺害を証明できないのだ。疑わしきは被告人の利益に、いうことだ。無罪となれば、不法滞在の容疑で強制退去処分になりネパールへの帰国となるはずだった。東京地検は控訴し、ゴビンダ再拘留を求めた。東京地裁は職権発動はしない旨を決定、東京高検はこれを不服とし東京高裁に職権発動を求めたが、高裁も再拘留しないことを決定した。その理由は「一審の訴訟記録がまだ届いていない段階では拘留権限がない」というものだった。その後、訴訟記録が届き、東京高検の3度目の職権発動を求めた申立てに対し今度は再拘留を認めた。この決定に関わっていた裁判官が村木だ。
 控訴審の高木裁判長は一審と同じ証拠物により今度はゴビンダを「無期懲役」とした。結果、彼は未だに他国の獄につながれる羽目に至っている。
 そして裁判官村木、彼は児童売春、児童ポルノ禁止法違反で警視庁に逮捕され有罪、弾劾裁判で法曹資格を剥奪された。
 佐野はこれらを時間進行とともに詳しく調査し、ネパールにまで足を伸ばし克明に記録する。ゴビンダの家族、友人、泰子の同僚、家族、高木高裁裁判長、そして村木の子供時代から結婚後の家族の状況を調べ、その生き方の背後関係を知ろうとする。

 判決にゴビンダがネパールという小国出身者故の差別がないのか、泰子のあまりにスケールの大きな「堕落ぶり」を他人事ではなく親近感を持って感じている女性が相当いることがわかり、今日の社会における女性の置かれている不安定さを描き出してもいる。一方、警察、検察、裁判所という権力機構のおぞましさをも押し出そうとしている作品だ。
10年前に書かれた本だが、全く古くなっていることなど感じさせない迫力ある。
ゴビンダを救おう。

2011年10月17日月曜日

井筒監督と語る社会論、映画論

昨夜、映画ロケ地の視察のため群馬入りした井筒和幸監督と二人の助監督がいつものホルモン屋に集まり、これまたいつもの懇談会。
 父親の13回忌法要を終えた私が「宗派は真言宗ですよ。」と始めれば高野山の話になり、密教そして真言密教立川流にまで進む。
 ノモンハン事件、孫文、中国革命から文化大革命時代の「造反有理」「革命無罪」という言葉を久しぶりに聞く。「天気晴朗なれど波高し」の時代を語り、キューバのカストロ、ゲバラの生き方まで議論するのだから、並みの参加者では太刀打ち出来ない。
 大阪府知事橋下徹はファシストだ、橋本の「教育改革」などは危険極まる、には全員同意。
桑原議員の佐瀬秘書も加わり、南部銃などの銃論議に話が及んだ時は、さすがについていけなかった。そこまではわかりません。
森羅万象に好奇心を持つことは映画つくりに携わる人にとって基本的なことかもしれない。
 

2011年10月15日土曜日

〈原発を考える藤岡の会〉学習会と市内デモ

鬼石町浄法寺のみその保育園の運動会はあいにくの雨のため、室内での開催となった。狭い感じもしたが、なにしろ子どもは勿論、保護者も楽しみにしている行事であり、また日程変更の調整も難しいための対応だった。室内運動会も始まってみればそれはそれで楽しいひとときとなった。無邪気全開の子ども達が友達と歌ったり走ったりと集団生活を楽しんでいる様子を見ている保護者の表情も嬉しそうだ。彼らが成長したときどんな社会になっているのか、それが気がかりだ。
 だから、今は反原発のたたかいが必須なのだ。松本先生から知らされていた反原発藤岡市内デモに参加する前に、イラン人が経営するロビンモータースでイランのお茶と菓子を頂きながらの四方山話、その後、秋山鬼石商工会事務局長と昼食に焼きそばを食しながらの内外情勢の分析と与太話、「TPPという対中国攻勢に対して日本・中国・朝鮮トライアングル戦略で対抗しようか」などと思いつくままに時間を潰す。
 そしていよいよ脱原発藤岡市内パレード、150人程が参加し、なかなか見栄えのいいデモとなった。「パレード」などという甘菓子のような言い方は私のような筋者にとってはおかしくて笑っちゃいたいけど、堅気の素人衆に乗ってきてもらい政治的な力量を強めなければならない時なので「パレード」でもいい。言葉の問題ではないほど情勢は切羽詰まっているのだ。
 角倉県議が「来年3月11日には群馬県内で大規模な反原発デモを威風堂々と挙行したい」とぶち上げ、全員で「ふるさと」を歌い解散した。

2011年10月12日水曜日

冷静になっていたいのだけれど駄目ですねえ、TPPは絶対ダメ

ユーロ危機の影響でフランス、ベルギーの金融大手デクシアが破綻した。
日本は総労働者の4割近くが非正規職待遇、年収200万円以下の労働者は1200万人を越えた(全労働者数6000万人)。労働者の使い捨てもいいところだ。生活保護者は200万人以上というから群馬県の総人口以上になってしまった。
高齢化の進展で年金もままならず、支給年齢を「68歳」にまで引き上げる議論すら出てきた。オイオイ、死亡一時金になってしまうぞ。
 そしてアメリカの財政も戦争のツケが回り債務不履行寸前、目につけたのが日本とのTPP締結。
どうせ普天間基地の辺野古への移転は無理だろうから、「TPPは何とかしろ(アメリカを儲けさせろ)」とオバマにハッパをかけられた松下政経塾純粋培養の野田首相は必死でTPPに参加しようとしている。「アメリカとの信頼関係の再構築」との意識があるのだろうが、止めなさい。一層の属国に成り下がるだけだ。
 では還太平洋連携協定(TPP)はどのような国が参加しているのか。アメリカ、ブルネイ、ニュージーランド、チリ、シンガポール、オーストラリア、ペルー、ベトナム、マレーシアの9カ国だ。
 還太平洋といいながら中国は入っていない対中国貿易圏構想ということ。中国を排除した経済ブロックを構築しようとするのもので、ブロック経済が戦争への道へとつながって行った過去の歴史を忘れたのだろうか。松下政経塾ではそういう大事なことは教えない。そこは主として目先の世渡り術を学ぶハウツー塾だからだ。
 また、9カ国といっても、日本が入ればアメリカと日本の国内総生産力の合計は9割を占めてしまう実質2国間協定、アメリカのいいように日本がされてしまうということ。
日米安保の内実を見ればわかるろうに、日本を使い放題のアメリカにいよいよ全産業を差し出すと言うことを意味する。郵政民営化もアメリカの対日政策であったことを忘れてはならない。日本政府は日本国民のいうことは聞かず、アメリカ政府の顔をうかがって政治をしてきたことを銘記して欲しい。 
 結果、どうなるかと言えば、全物品の関税撤廃を原則とするから、日本農業は壊滅的になるし、それを避ける政策的手当てといっても一過性のものにすぎず、一層の競争にさらされる農業と自然環境は破壊が進むだけのこと。人間が住む国土が荒廃してしまうのだ。人間社会の底が抜けるということ。
 重要なことは農業だけではなく、すべての産業に影響が及び日本社会の崩壊がますます進行する。
 海外から安い賃金労働者が送り込まれ、それでなくても悪い労働環境は一層劣悪なものとなり、日本人、外国人労働者の連帯ではなく、憎しみ合い、敵対関係となり、ヨーロッパでしばしば起きている右翼勢力による外国人排斥運動も予想されてくる。それでいて(労働者同士を敵対させておいて)一部の大資本は際限なく富むという構図がTPPだ。
 そうアメリカで遂に若者たちが動き出した「我々は99㌫だ。」という貧困の世界が日本にも登場する。実はもうその姿を見ることができることは前述した。

 TPPは究極の新自由主義政策、つまり18世紀に始まった資本主義の最後の崩壊過程での政策で、資本主義に全く余裕のないなかでのものだけに、資本家の生き残りだけを考え、生産と労働を担う労働者(人間)の再生産すら想定されていない。行き詰まることは目に見えているが自然には止まらないのが資本主義だ。
 野田政権が財界・大資本の代弁者に成り下がってしまった今、生産と労働を担う人間主体の政府をつくらなければならない。
それは可能か。
[現実の社会を動かしているのは労働と生産を担っている99㌫の我々だ。自信をもとう]
それが答えとなるだろう。

2011年10月11日火曜日

連合群馬「産別・地協代表と議員墾意見交換会」

初めての試みとして、ホテルメトロポリタンで連合群馬主催の「産別・地協代表と連合群馬議員懇談会」の意見交換会が開かれた。議員懇はどんなことをしているのかと言う声が連合群馬の中でもあるので、この会を設けた。
黒沢代表や角倉、後藤、塚越、小川県議など全県議と市町村議会からも多くの議員懇議員が参加していた。県政の課題や特に八ツ場ダムの行方が議論になった。しかし、連合議員懇の議員のなかでも意見がまとまらない状況なのだから容易じゃない。地元群馬の議員なんだからハッキリ反対と言えればいいのだけど、足並みの乱れは自民党を利するだけだ。

帰り際、山田行男高崎市議に高崎市での「特別講演会・放射線と健康」が中止になったことにつき、お礼の電話をし今後の方針を話し合った。
この講演会は原研の小林泰彦研究主席が講師となり、放射線が人体に与える影響について「正確な知識を学ぶことを目的」に高崎市が主催したもの。
ところが内容はひどいもので「原発事故で犠牲になった人は一人もいません」「250ミリシーベルトでもたいしたことはない。一時的な不妊になる程度」「細胞に届いた線量が同じなら内部被爆も外部被爆も影響は同じ」等々、「放射線は安全です」、と言わんばかりの話に参加した市民が怒りの署名活動をし、中止を申し入れるとともに、山田市議からも直接公民館に「異議」を申し入れてもらっていた。
日本原子力研究開発機構勤務という権威者の言葉として市民を騙そうとしてもそうはいかない。政府と行政による「放射能は大丈夫、国民をだまそう」という意志をこの講演会開催で強く感じ取るとともに、それをも跳ね返す力が市民にあることを証明した意味で大きな成果だ。

2011年10月9日日曜日

10.23木下黄太(放射能防御プロジェクト)講演会 in 玉村

文科省及び群馬県による航空機モニタリング調査による測定結果が9月27日に文科省ホームページで公開された。
群馬県の特に山間部の汚染は決して楽観できるものではない。見えない放射能から自分たちを防御する勉強を一緒に始めませんか。ということで「放射能防御プロジェクト」木下黄太さんの講演会が玉村町文化センター・視聴覚室で23日に午後2時からある。是非参加して欲しい。
連絡先は小見さん 090.3595.2403

ラジオニュースを聴いていたら選挙制度に関しての各党の考え方を述べていた。「劣化した政治は小選挙区制が原因」として議論をしていた。今頃分かったのか。小泉チルドレンからその反動としての小沢チルドレンの誕生と閉塞感一杯の政治状況下での新生・野田どじょう内閣はアメリカベッタリ政治、普天間基地の辺野古への移転、TPP参加を臆面もなく掲げる。自民党、民主党が同じ方向を向いていたら、一般大衆はたまったものじゃない。
 チュニジアから始まった民衆運動はエジプト革命、リビア革命と続き、ヨーロッパ、アメリカでも新自由主義に反対する若者の大きな動きが開始された。中国でも労働者がストライキとデモで闘い始めるなど世界はいよいよ激動期に入った。
 資本主義の最末期の今、これらの事態が起きているという認識が必要だろう。日本でも福島原発事故を契機に、民衆はにわかに動き出した。
 40兆円の税収で90兆円の支出を続ければ、破綻することは目に見えている。財政規律などと叫んでも空叫びにもならない。
 人類が種として継続して生存するための社会にリセットする準備をした方がエネルギーの正しい使い方だと考える。

2011年10月7日金曜日

日本・「原発輸出」で化石賞を見事に受賞

国際環境NGOでつくる「気候行動ネットワーク」は3日、交渉で最も後ろ向きだった国に皮肉を込めて贈る「化石賞」を日本に選んだ。原発事故が収束できていないのに、途上国への原発輸出を温暖化対策のひとつとして認めるよう主張した、という理由だ。
 事故が起きたらどれほどの被害が出るかわからない原発を途上国に輸出するなどと言うモラルのかけらもない野田政権にふさわしいなどと言ってられない。お恥ずかしい限りだ。

 先月まで首相だった菅直人、四国をお遍路さんで歩き出したという。歩く場所が違うだろう。福島へ行け。議員辞職してから旅に出ろ。政治家がいかに責任をとらないかということを露わにしている実例だ。

 昨夜は県民会館で金剛山歌劇団のショーを堪能した。朝鮮の民族舞踊などをふんだんに盛り込んだ歌や踊りで、見る者を圧倒した。多くの人に観て欲しい。

今夜は、7月に全国町村議会議長会会長に就任した榛東村議会議長高橋正さんの就任祝賀会を榛東村議会、榛東村村長、吉岡町議会、吉岡町町長を招き玉村町で開いた。タイミングもありこの役職にはなかなか就けない。もちろんタイミングもあった上で人格的にも適役だったということだ。高橋さんとは2年前まで群馬県町村議会議長会で一緒にいたこともありうれしい限りだ。
新自由主義政策で町村、特に過疎地や山村は置いてきぼりになっている。任期の2年間、全国町村のため全力で国に働きかけて欲しい。

2011年10月2日日曜日

文化の秋・実りの秋を満喫

1日午前は玉村町第4保育園の運動会、午後は永源寺境内で行われた鬼石町、龍峰会の「みたけ祭り」に参加。老人施設に入っているお年寄りも食べながらの観覧で子ども太鼓、八木節、フラダンスなどを楽しんでいた。永源寺裏にある庭園は江戸時代前期に造られたもので、整備して町おこしに使えないか、と秋山局長が視察、庭園に詳しい池田さんに説明していただいた。紅葉の時期はまた格別に美しい。
その後、秋山と桜山温泉に猿のように浸かった。

2日は芝根小学校運動会、地元だけに知っている人がたくさんいて話に花が咲いた。色んな種目があるが特に「竹取合戦」は面白かった。竹の棒の取り合いだが、知恵を駆使して意外な結果を出せる面白さがある。

そして昼からは、昭和村の「昭和の秋まつり」に議員全員が参加し、人口の3倍ほどの人が集まる「収穫祭」に驚かせられた。リンゴ園でのリンゴ狩りの後、昭和村村長、議会議員との懇親会を行った。
 
いよいよ実りの秋、収穫の秋、文化の秋、運動の秋だ。年間を通しても実りの時期としたいもの。