みんな寿命を全うしようぜ

みんな寿命を全うしようぜ
西表島で会った昼の蝶

2018年9月24日月曜日

〈止められるか、俺たちを〉先行試写会・高崎電気館

電気館での先行上映会
舞台あいさつする井浦新
「止められるか、俺たちを」

 故若松孝二監督が率いた若松プロダクションの時代を描いた映画「止められるか、俺たちを」(監督白石和彌)が10月27日から公開されるが、その先行上映会が高崎電気館で行なわれた。
高崎市内でのロケもあり、勿論、電気館もロケに使われたとあって、100人を越える人が入った。
 激動の1960年、70年代を激しく走り抜けた若松孝二、同時期を生きた足立正生、大島渚も登場する。
 若松は足立とパレスチナへ行き、映画「赤軍・PFLP世界戦争宣言」をつくり、全国自主上映に向けバスで出発するシーンもある。
 その若松孝二役に井浦新だから驚いたが、舞台あいさつを聞けば、彼自身が若松役に相当戸惑ったようだが、そこは役者、若松自身になりきり演じきった力作という。
「歴史から飛び出せ」と生ききった若松孝二の時代を垣間見た思いだ。

2018年9月19日水曜日

朝鮮半島の南北首脳が白頭山へ行くって?

夏の白頭山の天池 撮影・金香純

 昨日から平壌で行なわれている南北首脳会談、詳しい内容は分からないが、明日、白頭山に二人そろって行くという。白頭山は朝鮮にとって革命の聖地、そこへ南北首脳が行くということは、事態は相当進んでいるということだろうか。そうであれば全く喜ばしい限り。
 日本国内では、疑心暗鬼の論調が目立つが、戦争・対立から平和・共存への道を歩もうと両国が真剣に向き合っていることくらい理解した方がいい。
 この間の朝鮮半島をめぐる情勢に全く関与できない安倍政府の体たらくには吐き気がする。
 周辺国との友好親善を求め、来月訪朝予定だが、そこでおだやかで希望に満ちた朝鮮人民の表情に接することができればこの上なく嬉しい。時代は進んでいる。
 

2018年9月9日日曜日

ご遺族を迎えての「95周年慰霊祭」/藤岡市・成道寺

初めて参列されたご遺族
成道寺で安置されている犠牲者の御霊
追悼のあいさつをする堀越啓仁議員
韓国式の供養をするご遺族と参列者
祖父の名前を見つけた権在益さん

「ここ藤岡に来るまで95年かかりました」
ご遺族のこの言葉を聞いた時、事件の重さと被害者の方々の深い悲しみが胸に刺さった。
 95年前の関東大震災時に藤岡警察所に逃げ込んだ朝鮮人17名が、地元自警団数千人に襲撃され殺された事件。
今、この事件を知る人は少なくなっているが、歴史的事実であり、決して忘れてはならないことを改めて噛みしめたい。
 ここ数年、慰霊祭に参加しているが、韓国から祖父、祖父の兄を事件で亡くしたご遺族ふたりが参加する中での今年の慰霊祭は格別のものがある。当時の生々しい状況が甦るようだ。
 今も横行する民族差別を許さず、二度と繰り返させないことを誓う慰霊祭ともなった。
 朝鮮人犠牲者の御霊を守ってくれている成道寺には感謝という言葉しか浮かばない。