みんな寿命を全うしようぜ

みんな寿命を全うしようぜ
西表島で会った昼の蝶

2018年12月30日日曜日

瞬悠庵で忘年会2018

忘年会参集の仲間
神々が集ったような語りの塲となった。
手打ち職人の岡田うどんを食べないと帰れない

 様々なことのあった2018年を振り返りながら、新たな年を迎えようと、瞬悠庵に集まった仲間たちと話を弾ませた。まずは元気に今年も生き抜き、再会できたことを喜びながらも、この激動期、真っ当な政治、真っ当な社会を求める気迫みなぎる忘年会となった。
 日常は全く違う場で生きている個性悠々の個人の集まりほど、団結したとき力を発揮する。
 国民が求めてもいない数々の法案を強行採決の末、逃げ口上で「これからも丁寧に説明をしていきたい」としか繰り返すことのできない追い込まれた安倍政権に断を下す新年としたい。
 衆議院議員となって2度目の冬を迎えた堀越啓仁君も仲間となって参加する忘年会、来年に向け動き出す。

2018年12月23日日曜日

映画「華氏119」/シネマテークたかさき



 師走もここまできての3連休、ゆっくりしていられないのは毎年のことだが、今年は、これまで保留になってきた仕事が数件動きだし、年内に法務局に持ち込むことを依頼された。そのため、昨日は藤岡、前橋へと本人確認のために動き回り、今朝はジックリ遺言の相談を受けた。
明日は書類の整理にあてられるので、この3連休は有意義なものとなりそうだ。
 もっと意味あるものにしたいと行った先がシネマテークたかさき、「華氏119」。

『ボウリング・フォー・コロンバイン』『華氏911』などのマイケル・ムーア監督が、アメリカ合衆国第45代大統領ドナルド・トランプに迫るドキュメンタリー。自身が突撃取材を行うスタイルで知られるムーア監督がトランプファミリーが崩壊しそうなネタを暴露し、トランプ政権による暗黒時代からどのように抜け出すかを示す。 

 トランプはいきなり出現したわけではない。オバマ政権がトランプの登場を準備していた側面があることを暴き出す。
 教育の民営化に反対し、団結しストライキで要求を勝ち取る教員組合、学校での銃による犠牲を止めるために動き出した高校生を先頭とする若者たちの動きは、日本では余り報道されないが、キチンと取り上げている。
 選挙だけでは、予定調和的な政治の本質は変わらないことも指摘している。この変に未来への鍵があるのだろう。

2018年12月16日日曜日

予期せぬ人からシクラメンの花

狸と蛙とシクラメン
真理は人を自由にする
歓迎宴で孫哲秀対文協局長を囲んで

 12月議会が終わった12日、事務所に花が届いた。開けてみれば鮮やかなシクラメン、花にはそれほど関心ないが、どんな女性が送ってくれたのか、と送り状を見れば、角田義一さんから。妙な感覚に囚われながらも、翌日、金剛山歌劇団公演と訪朝団の合同忘年会の席上でお礼を言った。
 事務所には羽鳥小慧さんが書いた「真理は人を自由にする」の書、信楽から連れてきた狸と蛙、星野文昭さんのカレンダーがあるが、シクラメンの花で華やかな年末となった。
 確かに、角田義一さんとの一年は深いものがあった。
年頭から何の迷いもなく立憲民主党群馬県連合に角田義一最高顧問、角倉邦良県議と共に結集。その後は、党勢拡大のために動き続けた。
 朝鮮半島での戦争回避に向けた南北会談、米朝会談と続いた激動に、日朝友好親善のための朝鮮訪問を決断し、晩秋の10月、仲間と北京経由で平壌に渡り、有意義な交流を進めてきた。機会があれば少しずつその様子も公表したい。
 そして、沖縄闘争を闘い獄中に44年もの間(マンデラ大統領ですら27年)、囚われの身となっている星野文昭さんの解放を求め動き出している。
「思想、党派の問題じゃない。人権問題だ」と鋭く指摘する。
 角田義一さんは、戦争は絶対許さない、人と社会を分断する経済格差を許さない、とする姿勢で一貫している意気軒昂な80代、今後も共に進みたい。


2018年12月2日日曜日

映画「教誨師」・シネマテークたかさき

圧倒的な主演・大杉漣

 4日から始まる12月議会の一般質問の準備をほぼ終え、11月は忙しくて行けなかった映画「教誨師」を観にシネマテークたかさきへ。
 大杉漣の初プロデュース作品にして、最後の主演映画となった「教誨師」の監督は佐向大。
 受刑者の精神的救済を目的に講説する教誨師、この映画では6人の死刑囚と対話しながら、自分の言葉が本当に届いているのかの葛藤を描く。
 死刑執行というギリギリの現場での対話は、刑務所側と死刑囚側それぞれ微妙にずれて解釈する場面は、おかしさも誘うが、それぞれ背負ってきた過去との向き合い方が違うことで、社会の深さも描いている。
玉置玲、烏丸せつ子、光石研などの演技も見どころ。
 《12月7日までシネマテークたかさきで上映》

 
 

2018年11月23日金曜日

かがや富士子後援会総会・赤堀芸術文化プラザ

勝利に向け団結ガンバロー
断固とした決意表明をするかがや富士子
国会から駆けつけた堀越けいにん衆院議員
場内を圧倒する角田義一弁護士

 昨日、来年4月の統一地方選に向けてのかがや富士子後援会総会が伊勢崎市赤堀芸術文化プラザで開催され、満員の支持者が集まった。
塚越紀一後援会長のあいさつから始まり、緊迫の国会から駆けつけた堀越けいにん衆院議員の連帯のあいさつ、角田義一元参院副議長も来賓として、最後の檄を飛ばした。
 かがや富士子本人も元気に、二期目に挑戦するたたかう決意を満場の会場で訴えた。
 安倍政権は安保法制の時からそうだが、数にまかせて有無を言わさず反動法案を次々と強行成立させてきた。
一方、加計学園、森友学園での政治の私物化を公然と居直るなど、もう断じて許せない腐敗政権となっている。
 そしてこの臨時国会では、「働き手不足」を口実に「安価な労働力商品」として、「忙しい時だけの使い捨て」外国人労働者の受け入れ拡大を目指す出入国管理法改悪案を強行成立させようとしている。
 もう怒り心頭に発しているが、まずは来年の統一地方選での反安倍勢力の激増を目指そう。その一環としてかがや富士子の再選を確実としたい。

2018年11月10日土曜日

映画「1987,ある闘いの真実」シネマテークたかさき



《「ファイ 悪魔に育てられた少年」のチャン・ジュナン監督が、韓国民主化闘争の実話を描いた社会派ドラマ。
1987年1月、全斗煥大統領による軍事政権下の韓国。南営洞警察のパク所長は北分子を徹底的に排除するべく、取り調べを日ごとに激化させていた。そんな中、行き過ぎた取り調べによってソウル大学の学生が死亡してしまう。警察は隠蔽のため遺体の火葬を申請するが、違和感を抱いたチェ検事は検死解剖を命じ、拷問致死だったことが判明。さらに、政府が取り調べ担当刑事2人の逮捕だけで事件を終わらせようとしていることに気づいた新聞記者や刑務所看守らは、真実を公表するべく奔走する。また、殺された大学生の仲間たちも立ち上がり、事態は韓国全土を巻き込む民主化闘争へと展開していく。パク所長を「チェイサー」のキム・ユンソク、チェ検事を「お嬢さん」のハ・ジョンウ、学生デモに立ち上がる大学生を「華麗なるリベンジ」のカン・ドンウォンと豪華キャストが共演した。》
 その時期、日本はバブルで浮かれていた。
昨夜、8時から観たが、合法と非合法、不屈の民衆の闘いが歴史を動かす。韓国の歴史・民衆運動には学ぶことが多い。
 シネマテークたかさきで上映中。

2018年11月5日月曜日

高麗人参酒と屋久島焼酎で心身の健康づくり

平壌で買った美人画
屋久島焼酎と高麗人参種

 友人の上原君が屋久島へ行った10月、買ってきた焼酎を頂いた。彼ひとりで参加した11時間かかる登山ツアーのメンバー十数人は皆60代の女性ばかりで圧倒されたそう。
 私は北京、平壌で買い込んだ美人画と朝鮮人参、自宅に保管して置いた人参酒で今後の体力・精神面の健康を養うつもり。
ふたりで飲みながら、それぞれの過ごした10月を深めたいもの。

2018年10月22日月曜日

映画「太陽の塔」は観て欲しい映画・前橋シネマハウス

岡本太郎は生きている

 ドキュメンタリー映画「太陽の塔」は傑作の部類に入るのではないか。
1970年、大阪万博でひときわ異彩を放っていたのが岡本太郎が制作した「太陽の塔」、高さ70メートル、腕の長さ25メートルに加え「土偶の怪獣」のようなデザインは、多くの人の心をとらえた。
 岡本太郎に影響を受けた人々をはじめ、総勢29人のインタビューだが、これが凄い。
縄文時代から現代、未来へと縦横無尽に話は進み、岡本太郎が語られ、「太陽の塔」に込められたメッセージを解き明かす。
 南方熊楠の南方曼荼羅も登場し、岡本太郎との共通性を指摘したり、経済学でのマルクス、生物学でのダービィンと肩を並べる程の人物との評もでる。
・・ITやAIの最先端で働いている人にこそ持つべき岡本の発想・・
・・「太陽の塔」が未だに建っていることの意味、壊せない現実が教えている・・
 一度の観賞では消化できない「太陽の塔」は前橋シネマで11月2日まで。悩める現代人にこそお薦めの傑作。


相間川温泉での収穫祭

相間川温泉収穫祭
ビンゴゲームでの秋山博湯長、軽快な司会
完全に掘り尽くされたイモ畑

     相間川温泉収穫祭。晩秋の倉渕は稲刈りも終わり、秋日和の今日は収穫祭。湯長の法被姿の秋山博君の見せ場はビンゴゲームでいかんなく発揮されたが、コンサートあり、芋掘りあり、勿論、お風呂ありで、また違う一日を楽しんだ。
    鈴なりの柿が彩りを添える里の秋がまた来た。

2018年10月20日土曜日

平成30年度日司連年次制研修会・群馬司法書士会

充実の5時間研修
満員の会場


     すべての司法書士が登録後一定年次ごとに参加しなければならない年次制研修会を群馬県司法書士会で受けた。
    複雑化した現代社会では、適正な職務遂行は当然のこと、その倫理性が問われる場面が多くなる。
    倫理の難しさはその線引きがないこと、解釈の幅が主観的になりがちなことから、トラブルの原因となりやすい。
    その観点から今回は「司法書士倫理の実践課題」。
    こういう機会がないとなかなか会えない会員の元気な姿を確認できることも嬉しい5時間だった。

2018年10月15日月曜日

盛り上がった角倉邦良県議の県政報告会

歌ってよし、話してよしの角倉県議
プロの世界はひと味違う

 万全の体制で迎えた高崎市吉井町での角倉邦良県議の県政報告会は充実したものになった。満員の会場での県議の落ち着いた話ぶりと内容の充実さの中に、その成長を参加者は感じ取ったことだろう。
 そして第二部、ファンファンとサザンクロスのショータイム、これには魅された。1時間に及ぶサザンクロスの歌を聴くのは初めてだが、さすがプロ。
 若い頃はフォークとロックで演歌やムード歌謡とは無縁の人生だったが、この年になると、ムード歌謡もジーンとくるものがある。県政報告の内容を忘れてしまいそうにもなる圧巻なショーだった。
 成功した県政報告会でしょう。「石川さんも町政報告会、こんな調子でやんない?」とは松本さん。
 

2018年10月10日水曜日

玉村町MANABIフォーラム



 玉村町MANABIフォーラム、「未来を担う子供たちのために」が玉村町文化センターで開かれた。
中学生少年の主張やグローバル化への対応、小学校英語授業体験、エレンズバーグとの交流の報告など学校でどんなことが行われているかを知る機会になった。
ひとりひとりの個性を伸ばすことは多様性ある社会を維持するには不可欠、それには教員の多様性も保証することから始める必要があるだろう

2018年10月8日月曜日

三上智惠監督の講演/群馬県母親大会

群馬県母親大会のパンフ
立見も出た三上監督の講演

 かねてから聴きたいと思っていたドキュメンタリー映画監督の三上智惠さんの講演、幸いにも伊勢崎での群馬県母親大会の講師として来るというので、万難を排し拝聴。
 この8月、シネマテークたかさきでの「沖縄スパイ戦史」は見に行けなかったが、11月に前橋のシネマハウスで上映が予定されているので、是非行くつもりだ。
「伝えきれない沖縄・平和への想い」と題しての講演は、いかに本土の我々が沖縄の実態を知らないかというその一端を知らされた思いだ。
 対中国をにらんだ戦争の準備は着実に行なわれている。三上さんの奮闘に敬意を表しながら、基地付沖縄返還に反対し本土で実力闘争を闘い、無期懲役で今だ徳島刑務所に囚われている72歳の星野文昭さんを取り戻したい思いに駆られた。

2018年10月7日日曜日

映画「寝ても覚めても」/シネマテークたかさき

一途な愛の果てに

 一途な愛を貫く凄みに圧倒された映画「寝ても覚めても」は濱口竜介監督作品。
 余り恋愛映画は観ないが、ここまで展開されると、純な思いは貫いた方がいいと確信的に思えてくる。
傷つきながらも前へ進もうとする姿勢に心打たれた。
 心豊にするために必見の作品。
シネマテークたかさきで11月2日まで上映。

2018年10月6日土曜日

暑い中、元気に保育園運動会

保育園運動会
色づくも渋柿

 先週、台風のため延期になった保育園の運動会。今日は快晴、暑すぎるくらいだが元気な子どもたちと見守る家族連れにとってはかけがえのない一日、地域に生きる者としても成長する子どもたちを見るのは心強いかぎりだ。
玉村町第四保育所とマーガレット幼稚園にお邪魔した。
 話は変わるが、全く手入れを知らない自宅庭の二本の柿の木、柿がいい色になってきたがどれも渋柿、干し柿にするでもなく観賞している。

2018年9月24日月曜日

〈止められるか、俺たちを〉先行試写会・高崎電気館

電気館での先行上映会
舞台あいさつする井浦新
「止められるか、俺たちを」

 故若松孝二監督が率いた若松プロダクションの時代を描いた映画「止められるか、俺たちを」(監督白石和彌)が10月27日から公開されるが、その先行上映会が高崎電気館で行なわれた。
高崎市内でのロケもあり、勿論、電気館もロケに使われたとあって、100人を越える人が入った。
 激動の1960年、70年代を激しく走り抜けた若松孝二、同時期を生きた足立正生、大島渚も登場する。
 若松は足立とパレスチナへ行き、映画「赤軍・PFLP世界戦争宣言」をつくり、全国自主上映に向けバスで出発するシーンもある。
 その若松孝二役に井浦新だから驚いたが、舞台あいさつを聞けば、彼自身が若松役に相当戸惑ったようだが、そこは役者、若松自身になりきり演じきった力作という。
「歴史から飛び出せ」と生ききった若松孝二の時代を垣間見た思いだ。

2018年9月19日水曜日

朝鮮半島の南北首脳が白頭山へ行くって?

夏の白頭山の天池 撮影・金香純

 昨日から平壌で行なわれている南北首脳会談、詳しい内容は分からないが、明日、白頭山に二人そろって行くという。白頭山は朝鮮にとって革命の聖地、そこへ南北首脳が行くということは、事態は相当進んでいるということだろうか。そうであれば全く喜ばしい限り。
 日本国内では、疑心暗鬼の論調が目立つが、戦争・対立から平和・共存への道を歩もうと両国が真剣に向き合っていることくらい理解した方がいい。
 この間の朝鮮半島をめぐる情勢に全く関与できない安倍政府の体たらくには吐き気がする。
 周辺国との友好親善を求め、来月訪朝予定だが、そこでおだやかで希望に満ちた朝鮮人民の表情に接することができればこの上なく嬉しい。時代は進んでいる。
 

2018年9月9日日曜日

ご遺族を迎えての「95周年慰霊祭」/藤岡市・成道寺

初めて参列されたご遺族
成道寺で安置されている犠牲者の御霊
追悼のあいさつをする堀越啓仁議員
韓国式の供養をするご遺族と参列者
祖父の名前を見つけた権在益さん

「ここ藤岡に来るまで95年かかりました」
ご遺族のこの言葉を聞いた時、事件の重さと被害者の方々の深い悲しみが胸に刺さった。
 95年前の関東大震災時に藤岡警察所に逃げ込んだ朝鮮人17名が、地元自警団数千人に襲撃され殺された事件。
今、この事件を知る人は少なくなっているが、歴史的事実であり、決して忘れてはならないことを改めて噛みしめたい。
 ここ数年、慰霊祭に参加しているが、韓国から祖父、祖父の兄を事件で亡くしたご遺族ふたりが参加する中での今年の慰霊祭は格別のものがある。当時の生々しい状況が甦るようだ。
 今も横行する民族差別を許さず、二度と繰り返させないことを誓う慰霊祭ともなった。
 朝鮮人犠牲者の御霊を守ってくれている成道寺には感謝という言葉しか浮かばない。
 

2018年8月19日日曜日

待望の「マルクス・エンゲルス」/シネマテークたかさき

マルクス・エンゲルス

 世界は新自由主義が完全に行き詰まり、大恐慌と戦争情勢が相互に促進し合う急展開のなかにいる現在だからこそ観て欲しい映画が「マルクス・エンゲルス」。
 1840年代のヨーロッパでは産業革命が生んだ社会の歪みが大きな格差をもたらし、貧困の嵐が吹き荒れ、人々は人間の尊厳を奪われ、不当な労働を強いられていた。
 搾取と不平等な世界に対抗すべくたたかっていた20代半ばのマルクスはドイツを追われ、フランスへとたどり着く。パリでエンゲルスと運命の再会を果たし、激闘の連続の末、マニフェスト(共産党宣言)を完成するまでを描く。
〈ヨーロッパには妖怪が出る、共産主義という妖怪が・・・〉〈人類の歴史は階級闘争の歴史である〉
 ボブ・デイランの「ライク・ア・ローリング・ストーン」が胸に刺さる。
 当時、日本は幕末だった。

 こうなったら、資本論完成までのマルクス・エンゲルス映画も観たくなる。
  (シネマテークたかさきで8月31日まで上映)

2018年8月12日日曜日

映画「陸軍前橋飛行場」/シネマテークたかさき

    記憶を記録に
    平和への願いを込めて


 太平洋戦争のさなか、群馬県の中央部に建設された<陸軍前橋飛行場>が利用されたのは、敗戦で廃止されるまでの僅か1年間。建設に駆り出された地域の人々、特攻隊員と地域の人々との交流など、さまざまなドラマが生まれています。
 当時を知る多くの人々へのインタビューを重ねて、ようやく1本の映画になりました。いずれの証言にも目を啓かせられる思いがしています。話を聴けば聴くほど、21世紀に生きる自分と当時の人々とが地続きで、彼らのすぐ隣にいるような錯覚を覚える事もあり、もし、あの時代に生きていたら自分も特攻に志願していたかもしれない、と思うことすらありました。怖さを実感しています。その怖さを知り、この事実を伝えることがとても大切です。それが歴史を知り伝えることではないでしょうか。
     ――映画監督 飯塚俊男



 見終わった満員の会場からは少しの溜息が聞こえた。
歴史の事実が、この映画により記録として残されたことへの感謝と安堵感と解釈した。
 1945年、敗戦濃厚となった政府は、とにかく戦争に関わる公文書の焼却を命じた。証拠隠滅を政府全体で行なったということだ。
 戦時中に住谷修さんが克明に記録した「村日記」を清書して今に伝える息子さんを始め、当時を知る人々の証言を丹念に綴ったドキュメンタリー映画。
 旧群馬町に特攻隊養成飛行場があったとは知らなかった。前橋空襲も描かれ戦争の無残さを見事に描ききった作品。
 公文書管理法を成立させた福田康夫元総理の想いも語られこの作品に厚みを与えてくれている。
 この夏、是非観て欲しい映画だ。
 シネマテークたかさきで、8月24日まで上映。

 今日は夕方から電気館で「僕の村は戦場だった」を観る。《未来の世界から戦争を追放するために》

2018年8月4日土曜日

「終戦、73年目の夏」 高崎電気館



 今日から17日まで高崎電気館で「終戦、73年目の夏」と題し、8作品が順次上映される。
初日は「この世界の片隅に」を観た。見終わって、このアニメ映画が広範に支持されている訳がわかったような気がする。声高に反戦を叫ぶのではなく、当時の庶民の日常生活を淡々と描くだけでも、戦争の理不尽さが、実によく理解できるからだろう。
「僕の村は戦場だった」は1度観たがどうしても見直したい作品。
 木下恵介監督が、陸軍省の依頼で戦意高揚のためにつくった「陸軍」は、芸術性、戦争への思いが表現され国策映画にほど遠く、軍部ににらまれた木下恵介は松竹に辞表をだした。「軍国の母」の真の想いを吐露する場面が凄い。
 その他の「野火」「ゆきゆきて、神軍」「黒い雨」「ああ、ひめゆりの塔」「人間爆弾・桜花」を上映する。
 総じて、軍が守ろうとするのは国家体制であり、国民では決してない、言い換えれば、国民などどうなっても国家体制さえ守れればいいという軍の本質をつかんで頂きたい。
 安倍政治の改憲攻撃を迎え撃つには、こうした戦争の本質をつかむ必要がある。

2018年8月1日水曜日

猛暑の中、ブルーベリー狩り

袋一杯のブルーベリー
スイカを食べて一休み
思い出の1枚
たくさん頂きました。

いつしか恒例になっていた群馬朝鮮学校の子ども達との松井田町でのブルーベリー狩り。農園主の飯野さんの好意に甘えながら今年もみんなで楽しんだ。
今年は特に暑く、無理をしないよう配慮しながら、しかしそこは元気な子ども達、甘いブルーベリーを食べながら、箱に摘み取っていた。「家にお土産に持って行くんだ」という笑顔を見るだけでも嬉しくなる。
卒業生も参加し仲のよいところを見せてくれた。
 夏休みの思い出の一日になってくれればいい。

2018年7月29日日曜日

小川あきら県政報告会2018

末席に控えし4人衆様

 台風直撃かと思われた28日、かねてから予定していた小川あきら県議会議員の県政報告会が前橋市で行われた。
早いもので二期目も終盤に近づいた。彼女の成長ぶりには目を見張るものがある。人権、平和、環境、教育の分野での一層の活躍をお願いしたい。
 支援者も多彩や多彩、今回座った席には、ご両親、無実にもかかわらず囚われの身となり15年程ぶち込まれ、ふざけんなと再審を闘っている不屈の福島先輩など幅広い面々がそろった。この福島さん、いつも大人しく生真面目なひとだが、しかし、権力の不正には一歩も引かないからすごい。自堕落な私とて背筋が伸びてしまう。
その福島さんに「頻尿にはノコギリヤシがいいですよ」と秘密情報を頂いた。早速、手に入れよう。
 ステージでは81歳の角田義一さんが主催者あいさつをし、その中で、「安倍政権はおもちゃづけだいのう」と訴えている。
よし、どちら様も安倍三選阻止と小川あきら三選勝利のためにたたかおう。

2018年7月21日土曜日

もう始まっている「おだやかな革命」



 連日の猛暑で今日の「玉村ふるさと祭り」パレードの部は中止となった。そのため、狙い定めていた映画「おだやかな革命」を見に前橋シネマハウスへ。
 目先の経済、効率、成果ばかりに目を取られ、山と地方を疲弊させ、ついには博打国家、戦争国家への道を迷いもなく進む愚か極まる安倍政権下で、このようなことが起きていたのか、と思い知らされた映画だった。
 震災後、福島にできたふたつの電力会社。岐阜県郡上市にある約100世帯の小さな集落・石徹白での小水力発電事業。首都圏の消費者と地方の農家、食品加工業者が連携して進める秋田県にかほ市の市民風車。自主自立を目指し森林資源を生かしたビジネスを立ち上げる岡山県西栗倉村の取組み。視察研修に行きたいものだ。
 まさに里山資本主義、行き着いた新自由主義を足下から突き動かす人々の生活を追うドキュメンタリー映画。
 前橋シネマハウスで8月3日まで上映。
 

2018年7月13日金曜日

非核・平和のための行進・玉村町役場

行進参加者に応える教育長

 今年も、非核・平和のための行進が始まった。
玉村町には12日午後、行進団が到着、代表5人が町執行部と平和行政の推進を具体的に要請。町側は総務課長、教育長、副議長が対応した。
 現場の声、庶民の思いはストレートで、核兵器廃絶、戦争と戦争につながる動きに危機感を強くしている。
 その思いを行政が直接聞くことは大事なことで、誰のための政治・行政かと行政自らを問い直す機会でもある。
平和行進団の声を力にして平和行政を一層進めればいい。
勿論、反戦派議員として要請行動に同行させていただいた。

2018年6月16日土曜日

「本能寺の変と地域学ー群馬・1582年夏」/県立女子大

歴史と結ぶ地域学
彼は玉村町職員です。
2階席まで一杯の会場


 県立女子大学での地域学、今回は「本能寺の変と地域学ー群馬1582年夏」。
 戦国時代の群馬を「本能寺の変」という全国政治を通して考える企画といえる
 東京大学史料編纂所の金子拓准教授が「本能寺の変から清洲会議まで」、「本能寺の変はどう知らされたか」を群馬県立歴史博物館の青木裕美さん、「神流川合戦を空から見る」を玉村町教育委員会の中島直樹君、「1582年の上信地域ー沼田紛争への道ー」を群馬県文化財保護審議会専門委員の久保田順一さん、栃木県立博物館江田郁夫さんの「1582年の北東関東ー沼尻合戦への道ー」へと繋ぐと、当時の日本全体の政治の動きと県内そして玉村町のかかわりまで理解できるようになる。
町職員の中島君には専門とはいえ、この分野での今後の研鑽を期待したい。
 この時代に関心を寄せる人は多いようで、2階席まで満席状態、歴史と地域の深みを学ばせてくれる女子大の地域学の今後に一層期待したい。