ミュージシャンのTシャツを縫い合わせると。
10月14日、「あいちトリエンナーレ・情の時代」が終わった。
なにか「表現の不自由展」ばかりが、感情的なまでにヒートしたが、他にもおもしろ企画満載といったところ。
名古屋市美術館に入れば、いきなり世界のミュージシャンのTシャツをつなぎ合わせた大きな布が目にとまる。
これが芸術作品?と思えなくもない。
印象的だったのは、正装の紳士淑女8人が、同じ姿勢で1時間立っていると、どういうことが起きるか、という企画。
1時間カメラを回し続けた映像を流している訳だが、見る方も1時間立って見るのもつらい。
10分程しか見なかったが、映像の中で紳士淑女が体を曲げたり、くねらせたりしながらもカメラを見続けていた。
最後はどういうことになったのだろう。
芸術を論として語ることはできないが、作者のそれぞれの思いを勝手に斟酌すればいいのではないか。
「表現の不自由展」はその真骨頂だった。
一端は圧力に屈しながらも、短期間だが、再開したことを歓迎したい。芸術は本質に反体制、反権力の香ただようもの。
さすが津田大介、「情の時代」とはよく言ったもの。
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