片亀光さんがお薦め本を持って来た。私もお薦め本を差し出した。期せず斎藤幸平著「人新世の資本論」だった。私の本は第二刷、片亀さんの本は第九刷、とにかく売れているらしい。34才の著者の真っ直ぐさに共感する。
晩年マルクスの到達点を脱成長コミュニズムと説く。「SDGsもグリーンニューディールも、そしてジオエンジニアリングも、気候変動を止めることはできない。資本主義が引き起こしている問題を、資本主義という根本原因を温存したままで、解決することなどできない。1%の富裕層、エリート層が好き勝手にルールを変えて、自分たちの価値観に合わせて、社会の仕組みや利害を作りあげてしまった。冷笑主義を捨て99%の力を見せつけてやろう」と。頼もしい限り。
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