みんな寿命を全うしようぜ

みんな寿命を全うしようぜ
西表島で会った昼の蝶

2010年4月17日土曜日

重層的に重なる一日


明日告示の伊勢崎市議選のポスター張りの打ち合わせから始まり、さまざまなことが重なる一日だった。
「田辺誠先生の米寿を祝う会」へ参加するため高崎市内駐車場に止め車から降りると、ふと目にとまったのが「傷つけるために軍事費を使うより、生かしあう世界のために、まず、私たちが信じること、行動することから始めませんか?」の大きな文字。窓枠いっぱいに張られていた建物は立正佼成会高崎教会。こういうアピールは不動産会社などの企業宣伝が多いなか、また大学だって立て看板まるでなしの現状のなか、一瞬たじろいだ。しかし、先日の教会長の話を思い出し合点がいった。佼成会が議員を推薦するについて5項目があるという話だ。生命尊重、平和憲法擁護、憲法9条を守る、思想、信教の自由、政教分離原則の維持だ。どの項目もそのまま私にとって受け入れられるものだった。そしてこの教会建物を挙げての表現行為に背中を押されているような気分になった。

 そして「田辺誠さんを祝う会」、これが盛況で、90才の田辺さんの先輩、元全逓関東地本執行委員長の清水さんの話がよかった。当時、選挙違反で誰が逮捕されても、誰もが黙秘をして組織を守ったという話。近くにいたJP労組の幹部に聴くと、「いや今は全然だめですよ」という。また田辺さん自身も記憶力鮮明に当時の裏話をし、健在をアピールした。

帰りがけに、高崎市タワー美術館で開催中の「土門拳の昭和」の展示場に入った。さまざまな写真があり、ひとつひとつゆっくり見ると時間を忘れる。なかでも「筑豊のこどもたち」がよかった。「弁当を持ってこない子」の説明が悲しい。「弁当をもってこれない子どもは、弁当を食べている子どもの隣で絵本を読んでいる。食べている子ども達が何かの拍子で笑ったとしても決して見向きはしない。」
昼ご飯を食べられない子ども達はどういう思いで大人になっていったのだろう。そして今、格差社会のなかで給食費を払えない親が出てきている。この写真が現在のことにならないようにしなければならない。

4時からの参院選対策会議(富岡、小寺両氏の当選にむけての会議)終了後、シネマテーク高崎で[ドキュメンタリー頭脳警察]。60才過ぎのパンタとトシがまだ叫んでるのには驚いた。「さよなら世界婦人よ」「銃をとれ」「コミック雑誌なんかいらない」最後は「歴史から飛び出せ」など30年ぶりに聴いた。よかったねえ、当時を思い出しながら聴いた。重信房子へ面会に行く場面もあった。「俺が中にいて逆だったかもしれないんだ」の言葉が離れない。森達也も出演、まだまだ熱い頭脳警察、3部作なのでもう2本見なくては。
今年の夏は小林一茶の生家訪問の他に頭脳警察のコンサートも加えたいね。

0 件のコメント:

コメントを投稿