みんな寿命を全うしようぜ

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西表島で会った昼の蝶

2010年8月12日木曜日

忘れるな、これが戦争だ。この夏必見 「キャタピラー」


14日から公開される予定の「キャタピラー」の先行上映がシネマテーク高崎で若松孝二監督と俳優の大西信満さんを招き行われた。土田君と観たが満席の状況、さすがベルリン映画祭銀熊賞受賞作品の人気は高い。

国を挙げての戦争は社会を戦争一色にする。またそうしなければ戦争は遂行できない。徴兵があれば、お国のため、と喜んで出て行かなければならない。この映画で両手両足を失って送り返されてきた夫は「軍神」と持ち上げられ、しかし、妻は言ってみればその後の介護が銃後の尊い仕事となる。腹をくくった寺島しのぶはやはりすごい。並の女優じゃない。
若松監督の反戦への強い思いがこの映画となった。国際社会で高く評価されるこの映画が日本でどれだけ支持を得られるか大いに感心がある。

 舞台あいさつでも、私が「重信メイの「秘密」という本の中で成田空港まで迎えに来たのは若松監督とあったが」と話し出したら、「いやレバノンまで迎えに行ったよ」といきなり話はパレスチナに飛んでしまうし、「菅政権の韓国併合に関する談話は不十分」と言い出せば、北朝鮮国内のよど号事件の赤軍派の話になるし、とにかく帝国主義と戦争への怒りは並大抵なものじゃない。「普天間基地は閉鎖しかない。どうしても造るなら東京湾、国会も皇居もあるし、人も多いから基地で守ってもらえばいい」と明快発言。
「この映画、若い人にも観て欲しい。」15才未満への規制など気にもしないところはさすが若松監督、フトイ。
サイン会場で大西さんに「連合赤軍」では誰の役をやっていたのか聞くと、板東国男という。「坂東さんはどうしてますかね」「パレスチナへ探しに行ったけど見つからないんだよ」と若松監督、すでにパレスチナには17回ほど行っているという。
いつまでも燃えている若松孝二監督に乾杯。

 話は変わるが、こちらは我欲で燃え尽きた81才浜田幸一先生、とうとうお縄ちょうだい。ラスベガスへ何度行ったか知らないが、絶対パレスチナへは行かない。モンゴルでの金の採掘には、他人をだましてもカネをつぎ込むが、朝鮮は見下し見向きもしない。彼が国会議員当時、自民党の内紛に際し国会内でバリケードをつくり、イスを振り上げ、カメラに向かってヒーローよろしくまくし立てた。「子ども達の未来のために自民党があることを忘れるな」。勘弁してよハマコーさん、聞いてる方がひっくり返る。
あのとき「愛国心はならず者の最後の拠り所」という言葉を思い出したが、こんな手合いがこの娑婆には大勢さんいるからたまらない。声だけは大きいのが特徴で周囲を威嚇しながら生息している。
それから森元首相の息子さん、酒が切れたらキャタピラー観て立派に更生してください。
 断然、鎖国派より国際派だよ。

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