みんな寿命を全うしようぜ

みんな寿命を全うしようぜ
西表島で会った昼の蝶

2012年5月4日金曜日

自宅静養の護憲記念日

 毎年の5月3日は護憲集会に行くところだが、風邪気味でもあったので静かに自宅静養、外と一切の連絡を絶った一日だった。
 じっくり寝て休養を取るとかなり回復するのは、まだまだ体が若いからか、それとも風邪が初期のためだったのかはわからないが、回復に向かい大きく好転したことは事実だ。

 護憲派として東京、朝日、読売、上毛4紙を比べると、新聞の姿勢としては東京新聞が断トツだ。
1面に憲法13条(幸福追求権).25条(生存権)をドーンと書き出して、「今こそ憲法の出番」とくる。
幸福追求とはかけ離れた仮設住宅での生活の困難さを訴え、「生命の脅威を排除する観点からは原発は違憲」という法律家の伊藤真の言葉を載せる。
 右に左にウロウロする他紙に比べ、これくらいスッキリした論調の方がいい。


 「この道」を連載し終えた瀬戸内寂聴の話がまたいい。
(昔、瀬戸内が書いた魅力ある女性たちの烈しい生と美しい死をいま一度、今の若い人たちに読んで欲しく、わかりやすく書いた。
 昨年は1911年の大逆事件から100年に当たり、1月18日には判決、それから1週間もたたず、24日と25日に12名が処刑され、世界中の非難を浴びた。
その同じ年に平塚らいてう主宰の女性同人誌「青鞜」が誕生した。
 厚い因習の壁に取り囲まれて自由に勉強もさせてもらえなかった女たちが「青鞜」に結集して因習打破の女性解放運動を開始したのだ。
「新しい女」と揶揄に満ちた男達の嘲笑の的にされつつも、彼女たちは自分たちの生き方を発見し、世間の非難や圧迫などものともしなかった。平塚たちが「青鞜」をつくらなければ女性解放の思想はもっと遅くまで眠らされていただろう。
 そして100年後の現在、日本は最悪の時を迎えている。国民は政府を信用していないし、政府は原発事故の真実を国民に教えない。
 若者達は夢を失い、男たちは草食系とかいって生殖の情熱も失っている。
 女たちは100年前に比べたら信じられないほど自由に見える。しかし、100年前の女たちの真剣な因習との闘いにさえ無知である。
 自由らしく見える外形に比べ、内心のむなしさはどうだろうか。
 マスコミさえ2つの100年前の事件を振り返ろうとさえしないなかで、ならば私が書こう、ということで「この道」を書いた。)


 90歳になる瀬戸内寂聴が経産省前テント広場で原発再稼働阻止に向けハンストを闘っている人たちの応援に駆けつけ、一日ハンストを闘った。
「こんな悪い社会を若者に引き継ぎたくないから」と若者に対する決起を体を張って呼びかけた。



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