みんな寿命を全うしようぜ

みんな寿命を全うしようぜ
西表島で会った昼の蝶

2012年9月15日土曜日

9月議会も終わり、これから「議会だより」づくりなのだが・・

14日で9月議会が終わった。夕方から恒例の町側と議会側の懇親会が行われ、それぞれの意見交換が交わされた。
しかし、議会広報委員会はこれから仕事が始まる。
玉村町議会だよりの発行に向け原稿書きがまずあり、その締め切りが18日となっている。
 この3連休で仕上げるわけだが、始めてみると、あれやこれやと細かいことが気になりなかなか進まない。しかし、休みで人も来ない環境はこういう事務仕事にはうってつけだ。
 と思ったら、郵便物が届いた。中は久しぶりの「中帰連」の50号。パラパラめくりで読み進む。
〈中帰連とは無順戦犯管理所に収容されながらも結局、中国の寛大な人道主義政策に基づく裁判で起訴免除、即時釈放されて帰国した元戦犯たちが「反戦平和と日中友好」の運動を展開するために結成した組織である。
この人たちに共通する信念は侵略戦争と加害の責任を認識し、二度と戦争はしない、再び中国と戦矛を交えないというところにあるが、そうした政治的信念・信条以上に、彼らを結束させたのは、中国政府、中国人民の寛容さ、怒りや恨みや憎しみを越えて彼らに人道的に対応し、粘り強く教育・教化してきた情の厚さにあったように思われる。
 彼らが帰国するに際して、ある中国管理人が「もう二度と武器を持ってこの大陸へ来ないでください」「日本へ帰ったら、きれいな花を咲かせて幸せな家庭を築いてください」と言って朝顔の種をくださった。
 それを私たちは「赦しの花」と呼ぶが、その無順の花を帰国後、見事に咲かせたのは日本人だったのである。
 しかし、日本について言えば、今、過去の「ファシズムという名の妖怪」がまたぞろ表舞台に這い上がろうとしているように思われる。
 人気取りのために一部の政治家や学者、論者がまき散らす暴言、妄言、歪曲、ねつ造・・・なんでもありがファシズム前夜の特徴であり、その拡大のための思想的・精神的な下地作りである。
 少なくとも今、危険な兆候に目を瞑ることだけはできない。
「過去を忘れるものは同じ過ちを繰り返す」からである。〉
 との前書きで始まる本書だが、元戦犯の人たちのほとんどはこの世を去り、「無順の奇跡を受け継ぐ会」が2002年に誕生し今日に至っている。
 歴史を学ぶことの大切さと難しさを今日の日中、日韓、日朝関係は教えてくれている。
 「領土問題は後世の人たちの知恵に任せよう」と折り合いをつけた田中角栄や毛沢東、周恩来が生きていたら、今日の両国間の荒れように怒り出すだろう。
 しかし、国家という時にやっかいなものが障壁になっているのであり、人民間に争い事があるわけではない。
 愛国心だの国益だのという言葉に煽動されることのないよう喚起したい。
 中国、朝鮮、ベトナム、イラン、イタリアなどに足を運び、そこの歴史や人々の暮らしぶりに接してみたい。
 みんな同じだということがわかるだろう。
 

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