みんな寿命を全うしようぜ

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西表島で会った昼の蝶

2017年6月14日水曜日

久しぶりの谷中銀座散策

階段へ続く店並みは今も健在

  過日、都内での反政府集会の後、時間の余裕があったので、日暮里駅を降りて、谷中銀座を歩いた。
 24歳ころから5年間ほど、日暮里駅近くの狭いアパートに住み、東武線で越谷の職場に通っていた。
 通勤は朝は下り線なので渋滞はなく、満員の上り電車をみながら優越感に浸っていた。  
 アパートには、兵庫の垂水ユースホステルで知り合った風来坊・佐々木君が、彼女にも渡してない合鍵で出入り自由状態。そこへある日、谷中墓地近くのアパートに住む体育会系左翼の上原君が来た。
 帰ってみれば、主のいない間、二人が酒盛りをしていたので、「知り合いか」と聞けば、「今日が初めて」とのこと。他人の部屋でなんということ。ここから3人の関係は始まった。
 ルーズなひとつ年上の佐々木君は、しかし掃除好き。弁当も作り持たせてくれた。「石川ちゃん、彼女が作ってくれたといってよ」。 具のたくさん入った味噌汁をつくった上原君は、あの頃、スキーシーズンになると週末ごと夜行列車で山へ出かけていた。 
 当時付き合っていた彼女が部屋を見たいというから、あいつら来るとまずいな、と思いながら短時間部屋に入れたこともある。私が掃除がダメなことを知ってる彼女は、「だれか掃除をしてくれる人がいるの」と正しくも聞くから正直に答えた。こういうことは正直でなくちゃ。
 夕暮れの谷中銀座を歩きながら、夕食のおかずを買ったこともある。
 今から思えば本当に楽しい数年間だった。28歳のとき、それぞれがバラバラになるとき飲んだビール。それまでただの苦さしか感じなかったビールがうまいと実感した瞬間だった。
 佐々木君とはそれ以来、連絡取れず、上原君は高崎で会社を起こしマイペース稼業、彼女に関しては黙秘、完全黙秘。
 谷中銀座に続く階段は当時と変わらない。




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