13日玉村町文化センター小ホールで午後1時20分から上映する井筒和幸監督作品「ヒーローショウ」は単なる娯楽映画ではない事を確認しておきたい。
25回高崎映画祭で「ヒーローショウ」により井筒監督は最優秀監督賞に選ばれた。にもかかわらずシネマテーク高崎でも上映されていない。理由は知らないが、観客動員という観点からみると採算が取れないとの判断もあると思う。
全国でもこのような上映会はこの「ヒーローショウ」に限ってはないそうだ。
何故か。若者の暴力を余すことなく描いているので、「みんなで楽しく賑やかに」とはいかないのだ。しかし、敢えて多くの人に観て欲しいから、ヤバサを承知で開催する。
私自身、本来、暴力映画は気乗りがしないので、昨年、恐る恐る観たが、見終わった後、意外や意外、言葉で表現しにくい暖かいもの、爽快感を味わった。「暴力的だ、過激だ」と批判する人もたくさんいるが、現実社会の若者に対する扱いは映画以上にモノ扱いであり、「暴力的であり過激」なのが実態だ。
井筒監督の若者世代に対する熱い思いと生きる共感を彼の手法で描ききった商業主義を乗り越えた作品と思う。
途中、勝浦市長選の場面がある。偶然にも、13日は実際に勝浦市長選の投票日でもある。まして、私の知り合いの水野正美さんが候補者としてたたかっていることもあり、いっそうこの映画に共感を覚えてしまう。
責任転嫁するわけではないが、「ヒーローショウ」の上映を率先仕組んだのは土田君であり、その際どさを薄めるために「川の底からこんにちは」をかませたのが石川ということか。
上映後、井筒監督に直接質問する時間も作れると思うので、楽しみにして欲しい。
商業主義を越えた作品を観て欲しい。
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